道内私学児童生徒の問題行動等 いじめ解消率76・8% 初期段階から積極的認知 道(道・道教委 2020-11-09付)
道は、文部科学省が発表した令和元年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について、道内私立学校分を公表した。いじめの認知件数は、前年度比212件増の1285件、解消率は76・8%となった。担当者は「いじめを初期段階のものも含め積極的に認知を図り、その解消に向けて取り組んでいる」と分析。暴力行為や不登校児童生徒数などの数字も明らかにし、今後も道教委や関係機関と連携しながら、これらの解消に向けた取組をより一層推進していくとした。
調査は、文科省が毎年実施しているもの。暴力行為、いじめ、不登校、自殺などの状況等の児童生徒の問題行動等について、事態をより正確に把握し、これらの問題に対する指導の一層の充実を図ることを目的としている。
学校数は、中学校1校が休校となったため、前年度と比較し1校減に。小学校は3校、中学校14校、高校全日制51校、高校通信制6校、特別支援学校1校の計75校、5万2193人を対象に調査(全日制・通信制併置の高校はそれぞれ1校として計上)。
暴力行為の発生件数は、小学校1件、中学校11件、高校全日制74件、高校通信制41件の計127件となり、前年度と比較し9件増加した。
いじめの認知件数は小学校3件、中学校251件、高校全日制565件、高校通信制466件、特別支援学校ゼロの計1285件で、前年度と比較して212件増加。
担当者は「前年度と比較すると、いじめを初期段階のものも含め積極的に認知を図り、その解消に向けて取り組んでいる」と分析した。
解消率は小学校が100%、中学校が55・0%、高校全日制が75・6%、高校通信制が89・9%となっており、全校種合わせ76・8%となった。
不登校児童生徒数については、小学校1人、中学校57人、高校全日制117人の計175人。前年度と比較すると20人減少した。
中途退学者数については、高校全日制が305人で、前年度と比較し20人減少。
また、高校通信制は516人で125人の減少となった。
これらの結果を受け道の担当者は、各項目について、前年度に比べ増減はあるが、生徒指導上の諸課題が明らかになったことから、「道教委や関係機関と連携しながら、これらの解消に向けた取組をより一層推進していく」との考えを示した。
(道・道教委 2020-11-09付)
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