道教委　障害者の生涯学習研究協議会　開かれた事業推進を　道央会場　研修会開催へ研鑚

（道・道教委 2020-11-10付）

３管内の社会教育関係者６人が参加した

　道教委は５日、札幌市内のかでる２・７をメーン会場に後志教育局など３会場とリモートで結び、令和２年度障害者の生涯学習推進研究協議会（道央会場）を開いた。石狩、後志、胆振管内の教育局社会教育指導班主査と社会教育主事など６人が参加。文部科学省の職員から障がい者の生涯学習の推進方策について現状と課題、各都道府県の実践事例などについて説明などを受け、今後、企画立案・運営する市町村担当者を対象とした研修会の開催に向けて研鑚を積んだ。

　文科省「障害者の生涯学習推進コンソーシアム形成事業」の一環。本年度から３ヵ年計画で取り組み、障がい者本人や家族、福祉、医療、教育などの関係者が参画し、学校卒業後における学びの場の整備・拡充、情報共有の仕組みなどについて協議や実践研究を行うもの。

　研究協議会は、市町村の担当者を対象とした人材育成研修に向け、事業について理解を深めることや、企画立案・運営に関する協議等を行い、効果的な実施に資することが目的。

　当日は、文科省総合教育政策局男女共同参画共生社会学習・安全課障害者学習支援推進室障害者学習支援第１係の井口啓太郎係長と黒田敬久氏が「障害者の生涯学習の推進方策について～都道府県、市町村に期待される取組」と題して説明した。

　障がい者の生涯学習をめぐる社会情勢の変化や現状と課題、社会教育関係職員に期待される役割などについて説明。学校卒業後における障がい者の学びの支援に関する実践研究事業に取り組む各都道府県教委の事例を紹介した。

　その上で、今ある事業・講座が、すべての人にとって開かれているのか見直すことなどを求めた。

　続いて、ＤＰＩ（障害者インターナショナル）道ブロック会議の紺野順子副議長と稲生会みらいつくり研究所の髙波千代子編集長が「障害者の学びの機会の充実に向けて、行政に期待すること」をテーマに対談。参加者は障がいの有無にかかわらず学ぶ環境づくりに向けた取組について理解を深めた。

　このあと、参加者は市町村担当者のための研修会づくりに向け、人材育成研修会の企画立案について協議した。

(道・道教委 2020-11-10付)