障がい者生涯学習推進に向け　岩見沢、道医療大と連携　道教委　地域連携コンソーシアム

（道・道教委 2020-11-05付）

　道教委は２日、札幌市内の道第２水産ビルで第２回地域連携コンソーシアム会議を開いた。教育、社会福祉、医療などの関係者が、障がい者の生涯学習推進に向けた取組について報告。道教委は岩見沢市や道医療大学と連携し、今後の取組を検討する方針を示した。また、来年２月６日、文科省・道教委主催による道共生社会コンファレンスをオンラインで開催することを確認した。

　道教委は文科省の委託を受け、本年度から３ヵ年計画で障がい者の生涯学習推進コンソーシアム形成事業を展開。障がい者本人とその家族、福祉、医療、教育などの関係者が参画し、学校卒業後における学びの場の整備・拡充、情報共有の仕組みなどを協議している。

　会議では、道教委担当者が９・１０月に実施した障がい者の生涯学習推進協議会の概要を説明。今後、障がい者の文化芸術を推進する岩見沢市、障がい者を対象とした公開講座を実施する道医療大と連携し、取組の方向性を協議するとした。

　根室教育局は、ＩＣＴを活用した学習プログラムのオンライン開催や道外各地の事例を報告。

　道保健福祉部は、来年度から開始する第６期道障がい福祉計画素案を説明し、新たに「障がい者の文化芸術活動」「読書バリアフリー」の推進を盛り込み、これまで以上に生涯学習とのかかわりを強化していく方針を示した。

　出席者からは、障がい者の生涯学習の推進を支援する人材の育成・確保の課題や、コロナ禍において芸術活動の発表の場を失った若者を支援する視点の必要性が指摘された。

　このほか、全国７ブロックで開催する文科省の共生社会カンファレンスの概要を説明。道ブロックにおいては来年２月６日、道共生社会コンファレンスをオンライン開催し、シンポジウムや分科会などを予定していることを伝えた。

(道・道教委 2020-11-05付)