石狩局　ＩＣＴ活用事業事前研修　端末使用のメリットは　附属函館中・郡司教諭解説

（道・道教委 2020-11-04付）

民間事業者と情報交換した

　石狩教育局は１０月２７日、江別市内の道立教育研究所でＩＣＴ活用教育研修事業の事前研修を開いた。道教育大学附属函館中学校３年生の社会科授業を、ウェブ会議システムを用いて道研会場から参観。同校の郡司直孝教諭が授業内でのクラウドを利用した端末使用のメリットや学習評価の方法を解説したほか、ＩＣＴ関連の民間事業者がブースを設け、参加者同士でＩＣＴ活用に向けた環境整備の情報を交換した。

　研修は、ＧＩＧＡスクール構想における今後の学校が目指す授業像について理解を深め、授業における１人１台端末の活用方法や学習活動の具体について学ぶことが目的。ＩＣＴ関連の民間事業者の参加によって、教員および市町村教委職員との情報交換の機会を設けた。

　石狩管内市町村教委、石狩教育研修センター指導員、石狩管内教育研究会課題別部会に所属する教員、民間事業者計約３０人が道研会場に集まった。

　オリエンテーションのあと、附属函館中３年生の社会科授業をウェブ会議システムを用いて道研会場から参観した。

　選挙の投票率を上げる施策をグループごとに生徒が話し合い、Ｇｏｏｇｌｅ　Ｃｌａｓｓｒｏｏｍを利用してグループ１枚ずつスライドを共同編集する様子を見学。２会場の端末を同期させ、スライドの作成過程をリアルタイムで追った。

　道研会場では附属函館中の郡司教諭が講師を務め、授業参観から分かる端末使用のメリットを解説。スライド作成を端末で共同編集することで、教科担任の教諭が全グループの活動状況や内容を把握できることを説明した。また、共同編集は話し合いの場とし、学習評価は個人の考えを記したワークシートが対象であることを伝えた。

　このほか、同校のＩＣＴ導入による授業の変化や、１人１台端末とクラウドの活用事例を紹介。

　このあと、石狩局義務教育指導班の冨久尾崇指導主事がＩＣＴの活用で求められる教育課程の編成や、想定される課題について説明。

　ＩＣＴ関連の民間事業者がブースを設け、参加者同士でＩＣＴ活用教育に向けた環境整備について情報交換した。

(道・道教委 2020-11-04付)