札幌市幌東小の修学旅行　アイヌ文化へ関心高め　ウポポイで伝統舞踊体験

（札幌市 2020-11-12付）

アイヌの家（チセ）を見学する児童

　【室蘭発】札幌市立幌東小学校（田邊芳明校長）は１０月下旬に実施した６年生の修学旅行で、白老町内の民族共生象徴空間ウポポイを訪問した。児童たちは、国立アイヌ民族博物館などの施設を見学したほか、伝統舞踊を鑑賞し、アイヌ文化への関心を高めた。

　同校は本年度、修学旅行のプログラムの１つにウポポイ見学を導入した。

　当日、６年生約８０人が６つのグループに分かれ、自由に施設内の国立アイヌ民族博物館をはじめ、ものづくりの技術が見学できる工房、アイヌの家「チセ」などを見学。博物館に展示されているアイヌ民族の伝統工芸品などを興味深く観察したり、工房やチセでは職員が説明するアイヌ文化の話に熱心に聞き入ったりするなどしていた。

　児童からは「館内の表示もアイヌ語で書かれていて、驚いたと同時に大変勉強になった」「チセは大小様々なものがあって、長に当たる人のチセは大きくてびっくりした」などの感想が聞かれた。

　施設見学後、全児童が体験交流ホールに移動し、伝統楽器「ムックリ」を用いた演奏や、願いや祈りが込められた伝統舞踊を鑑賞した。

　鑑賞後、児童は「ムックリの音色がきれいで、演奏の仕方がよく分かった」「アイヌの世界に入り込んだ感じだった」などと話していた。

(札幌市 2020-11-12付)