6個人の功績に光 道文化賞・文化奨励賞(道・道教委 2020-11-20付)
道は18日、令和2年度道文化賞受賞者を決定した。道文化賞には歌人の足立俊彦氏ら3人が受賞。道文化奨励賞には、高校の美術教員として後進の育成に尽力した千歳高校の武石英孝氏ら3人が栄誉に輝いた。表彰式の日程は現在調整中。
表彰は、本道の芸術、科学、教育その他の文化の向上発達に関し、その功績が顕著な個人・団体を顕彰し、本道の文化の普及・振興を図るもの。
昭和24年度に道教委が創設し、平成24年度から道知事表彰として行っており、今回で72回目。令和元年度までに文化賞225件、文化奨励賞176件を表彰している。
本年度の受賞者はつぎのとおり(年齢は11月1日現在、敬称略)。
【道文化賞】
▼足立俊彦(88、札幌市)=歌人
短歌結社「新墾」(にいはり)の主宰として北海道歌人会の活動を支え、北海道短歌の振興と質的向上に寄与。歌壇史や選歌集の編纂、講演活動など、北海道歌壇をけん引し続け、現代短歌の普及・発展と多くの歌人育成に貢献した。
▼五十嵐威暢(76、札幌市)=彫刻家、デザイナー
「アートは日常の暮らしと風景に寄り添うことによって、人々の心をさらに豊かなものにする」という信念のもと、道内各地にパブリックアートを設置。地域の活性化に尽力し、本道の芸術文化の向上に貢献した。
▼大平まゆみ(63、札幌市)=演奏家
札幌交響楽団のコンサートマスターを21年余り務めるなど、演奏家として高く評価されている。ボランティアや被災地支援などの演奏活動のほか、講演会や執筆活動等の幅広い活躍によって、本道の音楽芸術の発展に貢献した。
【道文化奨励賞】
▼大橋静琴(59、富良野市)=書道教師
静琴書道学院の主宰として30年余りにわたり書道教育に尽力。道内外の書道展において多数の受賞歴を有するとともに、後進の育成に努め、地域の道徳教育にも携わるなど、本道の書道文化の発展に貢献した。
▼北川智浩(53、江別市)=陶芸家
江別市に工房とギャラリーを開設。全国の公募展において多数の受賞・入選歴を有するとともに、伝統工芸北海道展の開催企画に尽力するなど、本道の陶芸文化の振興に貢献した。
▽武石英孝(61、岩見沢市)=洋画家、千歳高校美術教師
具象絵画が高く評価される芸術家として活躍する一方、高校の美術教員として後進の育成に尽力。道内外の作品展で受賞歴を有するとともに、具象画家の活動の場の創出に努めるなど、本道の美術文化の振興に貢献した。
(道・道教委 2020-11-20付)
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