道教委 4定補正予算案発表 修学旅行取消料に1億 美術館収蔵品鑑賞サイト作成も
(道・道教委 2020-11-20付)

 道教委は、25日開会予定の第4回道議会定例会に提出する教育費補正予算案を発表した。主な内容をみると、修学旅行のキャンセル料等支援事業費に1億533万円を措置し、道立学校を対象に支援する。新規事業として、デジタル・北海道アートミュージアムに2450万円を計上した。また過日の人事委員会勧告に基づく給与改定に伴い、期末手当等8億2541万円を減額した。

 修学旅行のキャンセル料等支援事業費には1億533万円を措置。道立学校261校を対象に、ホテル・旅館、バス・航空機などの経費に関する現時点での請求分と今後の見込み分を補填する。

 新規事業として、デジタダンチュウイレレル・北海道アートミュージアムに2450万円を計上。自宅や遠方で道立美術館の収蔵品を観賞できるポータルサイトの構築を目指し、英語版ウェブページ作成、スマホ対応、VR来館体験などに充てる。

◆教育費主要事業

 教育費の主な事業はつぎのとおり(金額の▲は減額補正)。

▼修学旅行のキャンセル料等支援=1億533万円

▽対象校=道立学校261校(高校等195校、特別支援学校66校)

▽積算方法=現時点の請求分・今後見込み分

▽対象経費

・旅行業者=企画料金相当額―4812万円

・宿泊施設=ホテル・旅館等―5251万円

・交通機関=バス・航空機―380万円

・その他=入場料が生じる施設―88万円

▼2020高校生活記念誌発行=1400万円

▽掲載内容=部活動の活動写真、活動記録、道内ゆかりのスポーツ選手等からのメッセージ

▽発行部数=4万2000部(公立・私立)

▼青少年体験活動支援施設維持運営等=1352万円

▽内容=新型コロナウイルス感染症の影響によって不足する指定管理者負担金を増額

▼デジタル・北海道アートミュージアム=2450万円

▽内容=道立美術館のウェブサイトの更新。多言語化、スマホ対応、VR来館体験等

▼インバウンド・アートプロジェクト=413万円

▽内容=外国人来館者対応および接触機会低減の取組。作品の外国語解説パネルの設置、来館者回復に向けた協議会、キャッシュレス決済機器の設置

▼公立学校校務支援システム構築=9609万円

▽追加機能=感染症による児童生徒の欠席情報の把握等

▽対象=全道立学校261校、市町村立高校19校

▼教育研究所関連経費等=301万円

▽内容=研修における接触機会の低減のため、タブレット端末を整備

・教育研究所=17台―76万円

・特別支援教育センター=50台―225万円

▼人件費=▲8億2541万円

▽内容=期末手当の引き下げ(0・05月)

(道・道教委 2020-11-20付)

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