ほっかいどう学推進フォーラム・新保理事長 ICT活用し質の向上を 道教委新任委研修で遠隔講義(道・道教委 2020-11-19付)
市町村教委の新任委員70人が参加した
道教委は16日、道庁別館で市町村教委新任委員研修会を開いた。山本伸弘委員が「今日的教育課題と教育委員の役割」と題して講義。特定非営利活動法人ほっかいどう学推進フォーラムの新保元康理事長の講義では、各学校がICTを活用して業務負担の軽減を図り、質の向上に取り組む必要性を伝えた。
市町村教委の新任の委員に対し、教育委員会制度の理念や教育行政の諸課題などに関する知識・情報の修得の機会を提供することが目的。遠隔システムで各会場を接続し、市町村教委の新任委員約70人が参加した。
開会に当たり泉野将司総務課法制・公務管理担当課長は、本年度はICTを活用した教育の推進を主なテーマとしたことを伝え、研修の成果を各市町村で生かすよう期待した。
続いて、山本委員が講義。中央教育審議会の諮問など国の動向を踏まえ、今後の社会を見据えた学校の在り方を示したほか、教育行政の重要事項決定に携わる教育委員の役割、授業参観の視点を示した。
つぎに、「学校のICT化 なぜ必要なのか?」と題して新保理事長が遠隔で講義。
日本の学校教員は世界的にも大きな成果を上げてきたとする一方、人口減少が進む中、多くの業務を学校が担うことに限界がきていると指摘した。
1人1台端末と高速大容量回線の整備、クラウドサービスの導入が進む中、改革の理念を教員が共通理解する重要性を指摘。ICTの活用は業務負担の軽減とともに、質の向上に資するものでなくてはならないとし、各学校が工夫して取り組む必要があるとした。
このあと、教育環境支援課の泉大吾情報教育指導係長が「1人1台端末による学びのinovation&evolution」、道立教育研究所附属情報処理教育センターの山寺潤主任研究研修主事と田中耕一主任研究研修主事が「ICTを活用した学習指導の充実に向けて」をテーマに講義した。
最後に、山本委員は「学校訪問をした際、“人格の完成を目指す”教育の目的達成のため、奮闘努力している学校の取組を委員の視点で評価し、先生たちを勇気づけてほしい」と呼びかけた。
(道・道教委 2020-11-19付)
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