女性教職員活躍推進アンケート　一般職　能力発揮には職場環境　管理職志望３.８％　道教委

（道・道教委 2020-11-17付）

管理職を目指す上での課題（クリックすると拡大表示されます）

　道教委は、女性教職員の活躍推進にかかるアンケート結果（一般職）をまとめた。女性教職員が能力を発揮して働くために重要なことは「妊娠・出産・子育て・介護支援制度を活用しやすい職場環境」が最多。将来、管理職になりたくないとの回答は７８・３％、なりたいとの回答は３・８％にとどまった。

　現行の女性活躍推進法に基づく特定事業主行動計画が本年度で完了することから、新たな計画の策定に向けて調査したもの（管理職対象のアンケート結果は１６日付１面既報）。

　調査の実施期間は７月６～３１日。対象は、道教委の任命にかかる公立学校に勤務する全女性教職員（管理職、期限付任用者除く）２９１３人。回答率２１・４％。

　職場で自分の能力を発揮できる仕事・機会について「十分与えられている」「どちらかといえば与えられている」との回答は９１・７％。

　女性教職員が能力を発揮して働くために重要なこと（複数回答）として、「妊娠・出産・子育て・介護支援制度を活用しやすい職場環境」が８０・９％。次いで「子育て等に配慮した業務分担や配置」「配偶者の家事・子育て・介護への参加」などと続く。

　仕事と家庭の両立について、「いつも困難（不安）に感じている」「ときどき困難（不安）に感じるときがある」との回答が合計で６４・２％。時間外勤務が多い、プライベートな時間が制約されるなどの理由が多く挙がった。

　将来、管理職になりたいかとの設問では、「なりたい」が３・８％、「なりたくない」が７８・３％、「分からない」が１７・３％だった。

　管理職になりたくない理由（複数回答）は「管理職の仕事に魅力を感じない」が６５・８％、「業務が多忙となり、仕事と家庭の両立が困難」が６５・６％、「在職中は児童生徒と日常的に接することのできる業務に携わりたい」が５３・９％など。

　女性の管理職登用の推進に有効な取組（複数回答）は「教頭等の多忙化の解消」が７０・２％で最も多く、「人事上の配慮」「給与等処遇の改善」の順となっている。

(道・道教委 2020-11-17付)