道教委　シーラクンスと相互連携協定　学び止めない環境構築　ICT機器貸与など

（道・道教委 2020-11-18付）

左から小玉教育長、藤澤社長、富山CEO

　道教委は１６日、㈱シーラクンス（藤澤義博代表取締社長）との相互連携協定を締結した。オンライン学習に関連してＩＣＴ機器の貸与による通信環境整備などを展開。子どもたちの「学びを止めない」環境を構築する。道教委と民間プログラミングスクールの相互連携による学習機会の支援は初めて。小玉俊宏教育長は「緊密な連携で様々な行動を起こしていく」とした。

　シーラクンスは、サツドラホールディングス㈱（富山浩樹代表取締役社長兼ＣＥＯ）のグループ企業。創設から２年たち、プログラミングが学べるデジタルスクールのほか、長期の臨時休業で学習機会を失っている生徒への支援としてＩＣＴ機器の無償貸出など、様々な教育関連事業を展開してきた。

　１６日、札幌市内の㈱サッポロドラッグストアー本社で行われた締結式では、道教委から小玉教育長のほか、山本純史学校教育局指導担当局長、川端香代子義務教育課長などが出席。サツドラホールディングスからは富山ＣＥＯ、シーラクンスからは藤澤社長などが出席した。

　冒頭、川端義務教育課長が協定内容の概要を紹介。本年度中に、ＩＣＴ機器の貸与による通信環境整備の支援など、子どもたちの学びを継続させるシステムの構築を図るため連携していくと説明した。具体的内容は、相互で協議を進める。

　続いて、小玉教育長と藤澤社長が協定書に署名。

　富山ＣＥＯは、教育事業や通信環境整備事業などを展開している同社の強みを生かすことをアピールするとともに、「地域格差をなくせるよう貢献していきたい」と意気込みを語った。　藤澤社長は、子どもたちがデジタルを活用しながら学び続けられる環境づくりが何よりも重要であるとし、「どこにいても、世界中の最先端の学びができるよう様々な活動を提供する」と述べた。

　小玉教育長は、今後、学校が子どもたちの学びを止めることなく休業措置などをためらうことなくできることなどに対し、「協定締結は大変力強く感じる。緊密な連携のもと、様々な行動を起こしていきたい」と話していた。

(道・道教委 2020-11-18付)