道教委 NZと覚書締結 世界で活躍する人材を 高校間の生徒交流等で協力
(道・道教委 2020-11-17付)

ニュージーランドとの締結
覚書にサインした小玉教育長(左)とマクファーソン氏

 道教委は16日、ニュージーランドの独立政府機関エデュケーション・ニュージーランドとの教育分野の協力に関する覚書を締結した。高校間の生徒交流、国際社会で活躍できる人材の育成に向けた取組、教育環境整備などについて協力する。小玉俊宏教育長は「子どもたちの視野を広げられる機会」と述べ、世界で活躍できる人材育成の取組が一層充実することへ期待を寄せた。

 青少年国際交流加速化事業の一環。道とニュージーランドは、姉妹都市間の交流のほか、駐日ニュージーランド大使館との間でパートナーシップに関する覚書を締結。これを契機に、教育分野での交流について検討してきた。

 締結内容は、①両者が所管する高校間の生徒交流②国際社会で活躍できる人材の育成に向けた取組や、教育環境整備、教員の指導方法などについての情報交換―の2点。

 16日の調印式は、道教委、東京都内のニュージーランド大使館、ニュージーランドのウェリントンとオークランド、シンガポールの5会場をオンラインでつないで行われた。

 駐日ニュージーランド大使館のヘイミュッシュ・クーパー大使が「今後も様々な教育交流が一層盛んに行われることを期待している」とあいさつ。

 続いて、エデュケーション・ニュージーランドのチーフ・エグゼクティブのグラント・マクファーソン氏と小玉教育長が、覚書に署名した。

 マクファーソン氏は、日本で開催されたラグビーワールドカップと英語を織り交ぜたプログラムが留学生に人気であることや、政府に先駆けて留学生の生活保障に関する服務規程を設けていることなどを紹介。覚書について、「我々にとって大きな一歩。両政府のパートナーシップがさらに強固なものとなる」と期待を寄せた。

 小玉教育長は「互いの文化や言語、多文化共生社会、先進的な農業技術を学ぶなど、子どもたちの視野を広げることができる」と強調。「世界で活躍することができる人材育成の取組が、より一層充実することを期待する」と述べた。

 なお、新型コロナウイルス感染症の影響に伴う各種渡航制限等が解除されるまで、当面の間、ICTを活用した高校生の交流を推進する。

(道・道教委 2020-11-17付)

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