国研指定・網走南ヶ丘高が研究協議会 表現力育成に重点化 総合的な探究の時間を軸に
(学校 2020-11-25付)

2面・網走南ヶ丘高
網走南ヶ丘高 国立教育政策研究所教育課程研究指定校事業(クリックすると拡大表示されます)

 【網走発】国立教育政策研究所「教育課程研究指定校事業(カリキュラム・マネジメント)」の指定を受けている網走南ヶ丘高校(渡辺淳一校長)は17日、同校で研究協議会を開いた。道内高校の校長や教諭約50人が参加。課題探究型学習などを通して表現力を育成する取組に関する説明や、講演・ワークショップを通して、探究学習の有効性や必要性について理解を深めた。

 同校は、令和元年度から同事業の指定を受け、本年度は最終2年目を迎える。研究主題は「カリキュラム・マネジメントの確立による教育活動の質の向上~カリキュラム・マネジメントの三つの側面を踏まえた校内体制の確立による“探究心と向上心を培い、課題解決に必要な学力”を育むための研究」。

 前年度は、公民、保健体育、英語、情報を中心とした教科等横断的な課題探究型学習プログラムを実施した。

 本年度は、表現力の育成を重点として取組を推進することに。新型コロナウイルス感染症拡大による状況の変化なども踏まえ、子ども理解支援ツール「ほっと」など各種調査等を活用して生徒の実態把握に努めた。

 仮説として「グループ学習などによる課題探究型学習や教科等横断的な学習」「ホームルームを中心とした集団活動」の2点を設定。総合的な探究の時間を軸に、教科等のみならず部活動などの課外活動も網羅した「表現力を高めるための単元配列表」を作成し、その内容に基づいて実践を進めている。

 渡辺校長は開会あいさつで、新型コロナウイルス感染症拡大による非常事態だからこそ、子どもたちや保護者、地域の“期待”に目を向け、「自校の取組を見直し、今後を考えていく必要がある」と強調。同校の取組についてきたんのない意見を求めた。

 中村哲哉教諭が研究概要や本年度の実践について説明したあと、㈱Prima Pinguino代表取締役などを務める藤岡慎二氏が「新たな学びの場のデザインに向けての学校と地域との連携」と題して講演・ワークショップを展開。

 参加者は、藤岡氏の解説のもと、ジグソー法によるグループワークに取り組み、学力の3要素、高大接続改革、新大学入試改革などの変化を踏まえた探究学習や地域連携の必要性について理解を深めた。

 最後に、文部科学省初等中等教育局の小栗英樹教科調査官、オホーツク教育局高校教育指導班の後藤幸洋指導主事が助言した。

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網走南ヶ丘高国研指定校事業研究協議会
約50人が参加

(学校 2020-11-25付)

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