文科省研究開発学校・東川第二小 文化の違い 肌で学ぶ Globe CIRと交流(学校 2020-11-26付)
全身を使って積極的に英語で伝える児童
【旭川発】文部科学省研究開発学校の指定を受けている東川町立東川第二小学校(遠藤友文校長)は11月中旬、町のCIR(国際交流員)との交流による新教科「Globe」の授業を行った。2年生3人が、2人のCIRに自分のできることや好きなことを英語で紹介。相手の自己紹介を聞き取ったり、韓国やベトナムのゲームを共に楽しんだりしながら、文化の違いや共通点を肌で学んだ。
東川町は平成29年度に文科省から指定を受け、町内6校1園で英語を中核とした独自の新教科「Globe(グローブ)」を研究。
外国語に慣れ親しみ、異文化理解を深めるため、JETプログラム(語学指導等を行う外国青年招致事業)スタッフなど地域人材の有効的な活用を研究の柱の一つとしている。
町は全校にALT(外国語指導助手)を配置し、英語の授業など様々な機会を通じてふれ合うとともに、SEA(スポーツ交流員)やCIRとの異文化交流を推進している。
二瓶香織教諭とALTのウダ・ローネスさん(ノルウェー)の指導のもと、CIRのキム・ダユンさん(韓国)、ブイ・ティ・フォン・タオさん(ベトナム)を招いて2年生のGlobe「できることを伝えよう!聞いてみよう!」を展開した。
二瓶教諭は、前時までに自分たちができることや好きなことを英語で表現する学習を行ったことを確認。児童が「習ったことをCIRに伝えたい」との思いをもっていたことを振り返り、本時で実際に交流する意欲を高めた。
相手に伝える際のポイントとして「笑顔」「アイコンタクト」「ジェスチャー」などを意識することを確認した上で、CIRと児童が一対一で向き合い、順番に交流。児童は緊張しながらも「サッカーができる」などと自分のことを英語で伝えたり、CIRからの質問に答えたりするなど、進んでやり取りしていた。
振り返りでは、CIRの出身国や好きなことに加え、韓国が日本から近い場所にあることなど、交流で知ったことを積極的に教師に伝えていた。
CIRから「みんなの英語は完璧だった」と評価されたことを受け、二瓶教諭はこれまで勉強してきたことがしっかりと伝わっていたことを強調した。
続いて、CIRが用意した韓国、ベトナムの伝統的なゲームを体験。児童とCIR、教師が共に楽しみながら他国の遊びを楽しむ中、二瓶教諭は、日本にも似た遊びがあることなどを伝え、文化の違いや共通点に気付かせた。
児童の1人は「ベトナムなどの遊びや英語を知ることができてよかった」と話していた。
(学校 2020-11-26付)
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