帯工・帯農２年生徒３０人　管内建設会社志望４割　帯広建協がアンケート調査

（学校 2020-12-01付）

　【帯広発】管内の建設業を就職先に考えている生徒は４割―。帯広建設業協会（萩原一利会長）が帯広工業高校（稲津誠校長）の環境土木科と建築科、帯広農業高校（二木浩志校長）の土木工学科の生徒合わせて３０人を対象とした建設業に関するアンケート調査の結果から明らかになった。建設業の魅力や進路意識について調査したもの。建設業について、９割弱の生徒が「地域に貢献できる」「ものづくりの喜びが感じられる」「スケールの大きな仕事ができる」と魅力を感じている。

　アンケート調査は、帯広建協が例年開催している高校生との意見交換会の中で実施。帯広工業高の環境土木科・建築科、帯広農業高の土木工学科の２年生計３０人が回答した。

　設問は、建設業の魅力や卒業後の進路、就職先を決める上で重要視していることなど９問を設定した。

　“建設業の魅力は何か”という設問では、９割弱の生徒が「地域に貢献できる」「ものづくりの喜びが感じられる」「スケールの大きな仕事ができる」という魅力を感じていることが分かった。

　“卒業後の進路”をみると、建設会社を就職先に考えている生徒は、管内の建設会社で４０％、管外の建設会社で７％。前年度に比べ管内志望が７ポイント増加し、管外志望が１３ポイント減少し、地元志向が高まっていることが分かった。

　また、生徒の１７％が公務員を志望しており、前年度と比べ４ポイント上昇した。

　“就職先を決める上で重要視していること”では、「やりがいのある仕事」が５ポイント増の１６％で最も高く、「給料が高い」が２ポイント増の１５％と続いた。

　調査結果を踏まえ、帯広建協は「担い手確保に向け、労働環境の改善に引き続き取り組んでいく必要がある」としている。

(学校 2020-12-01付)