小樽市塩谷小　初の試み　大分県松浦小とオンライン交流　地域の暮らしを紹介

（学校 2020-11-30付）

両校の５年生同士が情報交換した

　【小樽発】小樽市立塩谷小学校（堀智行校長）は２５日、大分県佐伯市立松浦小学校（淵野恭子校長）とのオンラインによる交流授業を行った。初めての試みで、両校の５年生同士が地域の特色や暮らしの様子を伝え合った。

　５年生の社会科「日本の国土とわたしたちのくらし～自然条件と人々のくらし」では、暖かい地域と寒い地域の暮らしについて学んでいる。今回、北海道の暮らしを知りたいという松浦小からの依頼を受けた小樽市教委を通して、オンライン交流授業を企画。互いの地域の暮らしの様子を交流することで、学習の理解を深めることを目指した。

　当日は塩谷小５年生担当の嶺岸靖子教諭が指導し、塩谷小１４人と松浦小１５人がウェブ会議システムZｏｏｍで交流した。

　最初に、松浦小の児童が大分県佐伯市についてスライドを用いて紹介。漁業が盛んで海鮮丼や寿司が有名であることを話したほか、特産品、観光スポット、小学校の校庭にある植物、小学校の祭りなどについて説明した。

　次いで、塩谷小の児童が小樽市の歴史や文化、学校の様子を伝えた。学校の裏山でブドウを育てて収穫したことや、スキー学習を行っていることを紹介した。

　さらに、北海道の冬に関して玄関フード、雪かき道具、無落雪住宅、スタッドレスタイヤ、ロードヒーティング、砂箱について写真を用いて説明した。

　後半は両校が質問し合い、「北海道の気温と降雪量は」「冬の遊び方は」「今、流行していることは」などの問いに塩谷小の児童は丁寧に答えていた。

　塩谷小の児童は、「大分県での大きなイベントは」「大分県でオホーツクのガリンコ号をつくっているのか」「台風のときの対策は」などと質問し、「九州にいる皆さんと交流でき、よい経験になった。お互い体に気を付けて元気に過ごそう」と呼びかけた。

　堀校長は「遠く離れていてもオンラインでつながれることを児童は感じたと思う。日本の各地や世界には様々な暮らしがあることを知ってほしい」と話していた。

(学校 2020-11-30付)