仁木中が校内研修会 ICT 効果的活用は 保健体育科の授業公開(学校 2020-11-30付)
【小樽発】仁木町立仁木中学校(齋藤啓代校長)は19日、同校で校内研修会を開いた。タブレット端末を活用した保健体育科の授業を公開したほか、研究討議を行い、ICTの効果的な活用などについて研鑚を深めていた。
仁木町教委は本年度、町内全校のWi―Fⅰを整備し、児童生徒一人ひとりにタブレット端末を配置。資料データの配布・提出などができるクラウド型授業支援アプリ「ロイロノート・スクール」を導入した。
同校は主題「すべての生徒に必要な資質・能力を確実に身に付ける授業の創造~インクルーシブ教育システムを中核とするカリキュラム・マネジメントを通して」のもと、ICTを活用することで授業の質を高める研究を進めている。
当日、2年生の保健体育科「器械運動~マット運動」を、宮川脩平教諭と野澤慎也教諭が指導。本時では倒立前転のコツを理解し、自分の動きの改善方法を考えたり、仲間にアドバイスしたりすることを目標に設定した。
宮川教諭は最初に本時の流れを確認し、ウオーミングアップとしてランニングと準備運動、マットを使った回転運動を行った。
次いで、前時に行った倒立の姿勢を振り返ったあと、生徒はろく木、壁、マットを使って練習。
「倒立前転に挑戦しよう」と課題を示し、事前に録画した宮川教諭の倒立前転を見せながら、マットへの頭の接地、ひざの動きについて考えさせた。
このあと、①ろく木を使った倒立前転②頭倒立からの前転③倒立前転―の3つに分かれて練習し、生徒同士でタブレット端末に録画した。
生徒は録画したものを視聴しながらアドバイスし合い、提出用の映像を宮川教諭に送信。宮川教諭は提出された映像からよい演技を紹介し、倒立前転では頭の後ろからマットに接地すること、ひざを体に近付けることをポイントとしてまとめた。
最後に、生徒は本時の達成度を自己評価した。
授業後は研究討議を行い、ICTの活用、主体的・対話的で深い学びの実現などについて話し合った。
齋藤校長は「体育でロイロノート・スクールを活用することは、先生や級友の演技と自分の演技を比較したりしながら自力解決できるので教育効果は高い」と話していた。
(学校 2020-11-30付)
その他の記事( 学校)
国研教育課程研究指定校 稚内高 疑問に問い立て考察 公民科授業公開・研究協議
【稚内発】稚内高校(蓮見知之校長)は10月下旬、同校で国立教育政策研究所「教育課程研究指定校事業」(公民)にかかる研究協議会を開いた。研究を進める公民科の政治・経済と倫理の授業を公開。授業...(2020-12-02) 全て読む
義務教育学校化の釧路市阿寒湖小・中 修学旅行テーマに英作文 中学教諭が乗り入れ授業
【釧路発】来年度から義務教育学校となる釧路市立阿寒湖小学校(本川敬一校長)と阿寒湖中学校(林政孝校長)は11月27日、阿寒湖小で中学校教諭による英語の乗り入れ授業を公開した。釧路管内の教職...(2020-12-02) 全て読む
室蘭工業高が電気工事業者に感謝状 感染予防へ有効に活用 検温器などの寄贈受ける
【室蘭発】室蘭工業高校(伊藤正法校長)は、電気工事・設計・電気設備の工事などに携わる室蘭市内の大同電設㈱から新型コロナウイルス感染症対策として、非接触式検温器2台と卓上型ディスペンサー3台...(2020-12-02) 全て読む
帯工・帯農2年生徒30人 管内建設会社志望4割 帯広建協がアンケート調査
【帯広発】管内の建設業を就職先に考えている生徒は4割―。帯広建設業協会(萩原一利会長)が帯広工業高校(稲津誠校長)の環境土木科と建築科、帯広農業高校(二木浩志校長)の土木工学科の生徒合わせ...(2020-12-01) 全て読む
小樽市塩谷小 初の試み 大分県松浦小とオンライン交流 地域の暮らしを紹介
【小樽発】小樽市立塩谷小学校(堀智行校長)は25日、大分県佐伯市立松浦小学校(淵野恭子校長)とのオンラインによる交流授業を行った。初めての試みで、両校の5年生同士が地域の特色や暮らしの様子...(2020-11-30) 全て読む
文科省研究開発学校・東川第二小 文化の違い 肌で学ぶ Globe CIRと交流
【旭川発】文部科学省研究開発学校の指定を受けている東川町立東川第二小学校(遠藤友文校長)は11月中旬、町のCIR(国際交流員)との交流による新教科「Globe」の授業を行った。2年生3人が...(2020-11-26) 全て読む
国研指定・網走南ヶ丘高が研究協議会 表現力育成に重点化 総合的な探究の時間を軸に
【網走発】国立教育政策研究所「教育課程研究指定校事業(カリキュラム・マネジメント)」の指定を受けている網走南ヶ丘高校(渡辺淳一校長)は17日、同校で研究協議会を開いた。道内高校の校長や教諭...(2020-11-25) 全て読む
帯広工業高・帯広農業高 建設業の未来に興味 帯広建協と意見交換会
【帯広発】帯広工業高校(稲津誠校長)と帯広農業高校(二木浩志校長)は11月上旬、帯広建設会館で開かれた「高校生と語る建設業の未来と魅力」と題した意見交換会に参加した。帯広建設業協会(萩原一...(2020-11-25) 全て読む
建設現場等で勤労観養う 士幌町中央中が職場体験学習
【帯広発】士幌町立士幌町中央中学校(上田禎子校長)は11月上旬、町内の㈱平田建設などで職場体験学習を実施した。2年生3人が橋梁補修の現場を見学。ドローンの操縦体験などを通して先端技術を取り...(2020-11-25) 全て読む
建設業への理解深め 池田中2年生徒が職場体験学習
【帯広発】池田町立池田中学校(豊田利一校長)は10月下旬、町内の企業や団体などと協力して職場体験学習を開いた。2年生42人が参加。うち、建設業者の㈱遊佐組では工事現場を見学。農業土木や橋梁...(2020-11-24) 全て読む