義務教育学校化の釧路市阿寒湖小・中 修学旅行テーマに英作文 中学教諭が乗り入れ授業(学校 2020-12-02付)
荒川教諭が6年英語を指導した
【釧路発】来年度から義務教育学校となる釧路市立阿寒湖小学校(本川敬一校長)と阿寒湖中学校(林政孝校長)は11月27日、阿寒湖小で中学校教諭による英語の乗り入れ授業を公開した。釧路管内の教職員ら約40人が参加。阿寒湖中の荒川慶悟教諭が指導する6年英語を参観し、義務教育学校化に向けて準備を進めている両校の取組への理解を深めた。
両校は来年4月の阿寒湖義務教育学校開校に向けて、本年度、道教委から小中一貫教育サポート事業の指定を受け、小学3~6年の教科担任制、小学校教諭の中学校への乗り入れ授業などを実施している。教科担任制は、音楽、体育、外国語活動、外国語で、特に外国語活動と外国語は年間通して教科担任制を採用している。
この日は、荒川教諭による6年英語(児童数10人)を公開。密を避けるため体育館で授業を行った。
指導したのは、単元「Unit7 My Best Memory」の4時間目で、修学旅行の思い出について英文を書くことを目標とした。指導に当たっては、話したり書いたりすることに抵抗感を少なくするとともに、単語の発音、文構造などを確認できるような手立てを講じることを念頭に置いた。
授業の導入では、スモールトークやゲーム的活動を通して前時までの内容を振り返った上で、本時の目標を提示した。
このあと、ワークシートを配布し、修学旅行に関する例文を全体で1回、個人で2回音読させた。さらに、「文頭は大文字になる」「単語と単語の間は1字分空ける」などのルールを確認してから、例文を参考にして修学旅行の思い出を書くよう指示した。
子どもたちを3~4人のグループに分けたあと、グループ内で互いの文をチェックするよう指導。「自分の文とどこがどう違っていたか教えてあげて」などと指導し、交流を活発化させた。
最後に、自分が文を書いたことと、友達の書いた文を読んだことに関して振り返った。子どもたちは「最初は誤字がすごかったけれど、書き直して読みやすい文になったのでよかった」などと書いていた。
荒川教諭は「アドバイスし合いながらできたのでよかった」と評価し、授業を締めくくった。
このあと、研究協議を実施。本時のねらいの達成度や教師の手立てなどについて話し合った。
(学校 2020-12-02付)
その他の記事( 学校)
網走小 授業づくり研修で全学級公開 1年国語 9つの視点で学び支援 登場人物の気持ち想像
【網走発】道教委が進める学校力向上に関する総合実践事業の中核校・網走市立網走小学校(吉田昌広校長)は4日、同校で授業づくり研修会を開いた。研修テーマ「自ら学び考える力の育成~ねらいを実現さ...(2020-12-10) 全て読む
剣淵高 来年度 普通教科中心に 「未来のしんろ系列」新設 多様な学習・進路ニーズに対応 地域の特色生かした絵本探究など
【旭川発】町立の総合学科高校である剣淵高校(芳賀雄太校長)は、令和3年度から新たな教育課程を立ち上げる。現行の専門分野に特化した「農業国際系列」「生活福祉系列」の2系列に加え、生徒の多様な...(2020-12-09) 全て読む
千歳北陽高 道ハイテクノロジー専門学校と高専連携協力協定を締結 授業特別聴講など実施
千歳北陽高校(渡邉祐美子校長)は7日、同校で北海道ハイテクノロジー専門学校(佐藤俊校長)との高専連携協力締結式を行った。両校長が協定書を取り交わし、専門学校への特別聴講生の受け入れなどの連...(2020-12-09) 全て読む
道教育大へき地教育推進フォーラム ICT活用 手段の一つ 文科省 石田教育官指摘
道教育大学(蛇穴治夫学長)は3日、第18回へき地教育推進フォーラムをオンライン開催した。文部科学省初等中等教育局教育課程課の石田有記学校教育官が「新しい学校教育課程とへき地・小規模校に期待...(2020-12-08) 全て読む
国研教育課程研究指定校 稚内高 疑問に問い立て考察 公民科授業公開・研究協議
【稚内発】稚内高校(蓮見知之校長)は10月下旬、同校で国立教育政策研究所「教育課程研究指定校事業」(公民)にかかる研究協議会を開いた。研究を進める公民科の政治・経済と倫理の授業を公開。授業...(2020-12-02) 全て読む
室蘭工業高が電気工事業者に感謝状 感染予防へ有効に活用 検温器などの寄贈受ける
【室蘭発】室蘭工業高校(伊藤正法校長)は、電気工事・設計・電気設備の工事などに携わる室蘭市内の大同電設㈱から新型コロナウイルス感染症対策として、非接触式検温器2台と卓上型ディスペンサー3台...(2020-12-02) 全て読む
帯工・帯農2年生徒30人 管内建設会社志望4割 帯広建協がアンケート調査
【帯広発】管内の建設業を就職先に考えている生徒は4割―。帯広建設業協会(萩原一利会長)が帯広工業高校(稲津誠校長)の環境土木科と建築科、帯広農業高校(二木浩志校長)の土木工学科の生徒合わせ...(2020-12-01) 全て読む
小樽市塩谷小 初の試み 大分県松浦小とオンライン交流 地域の暮らしを紹介
【小樽発】小樽市立塩谷小学校(堀智行校長)は25日、大分県佐伯市立松浦小学校(淵野恭子校長)とのオンラインによる交流授業を行った。初めての試みで、両校の5年生同士が地域の特色や暮らしの様子...(2020-11-30) 全て読む
仁木中が校内研修会 ICT 効果的活用は 保健体育科の授業公開
【小樽発】仁木町立仁木中学校(齋藤啓代校長)は19日、同校で校内研修会を開いた。タブレット端末を活用した保健体育科の授業を公開したほか、研究討議を行い、ICTの効果的な活用などについて研鑚...(2020-11-30) 全て読む
文科省研究開発学校・東川第二小 文化の違い 肌で学ぶ Globe CIRと交流
【旭川発】文部科学省研究開発学校の指定を受けている東川町立東川第二小学校(遠藤友文校長)は11月中旬、町のCIR(国際交流員)との交流による新教科「Globe」の授業を行った。2年生3人が...(2020-11-26) 全て読む