札幌市羊丘中 職業人の講演会　社会で働く意欲高め　「市役所」など１０コース

（札幌市 2020-11-26付）

社会福祉コースはＺoomを活用

　札幌市立羊丘中学校（富川浩校長）は１９日、同校で職業人による講演会を開いた。職場体験学習に代わるもので、「市役所」や「社会福祉」など１０コースに分かれ実施。生徒たちは、自身の興味ある職業の内容について質問するなどして、将来、社会で働く意欲を高めていた。

　同校は毎年、第２学年の総合的な学習の時間の一環で職場体験学習を実施。生徒は学校を離れ、希望した各事業所に訪問し、自分の興味ある職業について体験を通して学んでいる。

　本年度は、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響で職場体験学習を中止とし、代わりに講演会の形で職業について学ぶ場を設定した。

　講演会では、①市役所②土木③飼育員④銀行⑤保健師⑥医療職⑦接客⑧財務省⑨裁判所⑩社会福祉―の１０コースを用意。これまで生徒たちは、興味のある職業コースを選択し、インターネットを使って職業についての調べ学習を進めてきたほか、講演会での質問事項などを検討してきた。

　当日、「保健師」「医療職」「社会福祉」の３コースを除く７コースにおいて各事業者が同校を訪れ、対面による講話を実施。うち、「市役所」と「土木」コースは、市政の情報を発信する市の事業「札幌市出前講座」を活用した。

　一方「保健師」などの３コースは、ウェブ会議システムＺoomを活用して講演会を開いた。

　「裁判所コース」の講演に参加した生徒の一人は「イメージと実際の仕事を比べ、意外と事務的な作業が多いことが分かった。難しい用語も分かりやすく説明していただき、これからのニュースの理解が少し深められると思う」と話していた。

　今後、１２月１７日から２日間、生徒同士の交流会を開催。グループごとに講演会で学んだ内容について意見を交わす。

(札幌市 2020-11-26付)