札幌市立高校学校間連携プログラム　１０日の発表会前に議論　まなびまくり舎講座開く

（札幌市 2020-12-01付）

Zoomで活動の進ちょく状況を確認

　札幌市立高校学校間連携プログラム南区探究「まなびまくり舎講座」が１１月２５日、南区のポニーショップで行われた。新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、ウェブ会議システムＺｏｏｍを活用し開催。今月１０日の成果発表会に向け、これまでの活動の成果や今後の計画内容について話し合った。

　講座は少子高齢化、商業施設の撤退、空き家の増加、新型コロナウイルス感染症の事象などをピンチではなくチャンスととらえ、高校生ならではの新鮮な発想でまちに活力を与えるとともに、まちづくりを自ら考え行動する地域プレイヤーを育てることが目的。

　また、地域や企業と協働で何かを達成することの楽しさを高校生自身が学ぶことで、将来、市外や道外へ巣立ったあとも今回の経験を生かして成長し、再び札幌のまちづくりに貢献する「未来の関係人口」を増やすこともねらう。

　「日本一短い商店街を日本一おもしろく」をテーマとしたコースでは、１１月２５日に３回目の活動を実施。

　生徒はこれまで、２チームに分かれて南区上町商店街でのイベントについて、地域住民や生徒間で構想してきた。

　新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、市立札幌開成中等教育学校、市立札幌藻岩高校などの生徒５人とＺｏｏｍで交流。成果発表会に向けて、スライド作成に向けた取組の進ちょく状況を確認した。

　非日常的な空間の創出をテーマとしたグループでは、商店街の建物上部から色とりどりの傘を吊るす取組を進めている。

　進ちょく状況として、友人から傘を集め、アクリル絵の具やセロハンなどで傘に色付けを実施したことを報告した。

　「商店街は太陽の光が入りにくいことから、傘を通してきれいな光を通したい」「今まで通ったことがなかった人々が商店街に引き付けられるような空間づくりを行いたい」など、これまでの取組からの意見を発表。

　まなびまくり舎講座を主催するＣｏ―ＭＥＧＡＮＥの林匡宏代表は「非日常なシーンが１日で終わるのではなく、定期的に継続できるようなイベントを考えてみては」と助言。札幌駅前通地下歩行空間などで広報活動を行うことなどを提案した。

　今後は、１０日に市立札幌みなみの杜高等支援学校で４講座の成果発表会を開く予定。

(札幌市 2020-12-01付)