少子化進む札幌市厚別区もみじ台地区 中学校適正化を検討へ 住民主体で解決 14日初会合(札幌市 2020-12-02付)
札幌市教委は、少子化が進む厚別区もみじ台地域において、市立中学校の学校適正化に向けた取組を進めている。保護者、地域、学校、行政が連携した検討を進めるため、もみじ台地域学校規模適正化検討委員会を設置。今後、地域住民が主体となって話し合い、中学校で抱える課題の解決を図っていく。14日に第1回会議を開催。PTAや自治連合会から選出したメンバーで意見を交わす。
市教委は、学校の小規模化による教育面、学校運営面の課題を解消し、子どもたちにとってより良好な教育環境を整えるため、平成19年に市立小・中学校の学校規模の適正化に関する基本方針を策定。市内の各地域で学校規模適正化の取組を推進している。
以降、10年間で市の児童生徒数が一層減少し、学校施設の老朽化が進むなど、学校を取り巻く情勢も変化。
このため、適正な学校規模の考え方や基準を維持したまま、今後見込まれる小規模校の増加などに対応できるよう、30年に方針を見直した。
もみじの丘小学校、もみじの森小学校、もみじ台中学校、もみじ台南中学校のある厚別区もみじ台地域では、少子化の影響で、地域の生徒数が年々減少傾向にあり、中学校の小規模化が進んでいる。
これを受け、市教委は9~10月に中学校の生徒数減少によって生じている課題について、小学校、中学校のPTA役員から意見を聴取。「少人数学校の良さもあり、子どもには小規模校が合っているように感じることもある。今後、高校などに進学した際、生徒数やクラス数が多くなる中、その環境に慣れることができるか不安」「統合するとなると、学校関係者だけでなく、様々な立場の人が集まって協議していく必要がある」などの意見が挙がった。
これらを踏まえ、中学校で抱える課題を解決するため、地域住民が主体となって話し合う場として、もみじ台地域学校規模適正化検討委員会を設置。中学校が置かれている現状や今後の課題について、保護者、地域、学校、行政が連携して検討していく。
第1回検討委員会は、14日午後6時からもみじ台管理センターで開催する。
(札幌市 2020-12-02付)
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