田中学園立命館慶祥小　安全祈願祭　開校に向け関係者一丸　多彩な特色の実現に努力

（学校 2020-12-14付）

田中理事長ら関係者が工事の安全を誓い合った

　２０２２年４月の開校を目指している田中学園立命館慶祥小学校の校舎改修工事安全祈願祭が１０日、札幌市豊平区西岡１条７丁目の現地で執り行われた。関係者１０人が無事故・無災害の竣工を祈願し、一丸となって特色ある校舎を実現することを誓った。

　同校は、元北海道日本ハムファイターズ選手の田中賢介氏が理事長を務める学校法人田中学園が、立命館大学を運営する学校法人立命館と提携して設立する私立小学校。

　「学ぶを、しあわせに。」を建学の精神とし、「世界に挑戦する１２歳」を学校目標とする。「本物の体験」をもととした「国際理解教育」「確かな学力」「スポーツ&アート」を教育の柱に、私学ならではの特色ある教育を推進する。

　校舎は、元札幌大学研修センターを改修して新設。規模は鉄筋コンクリート造地上３階地下１階建て、延床面積３６７５平方㍍。施工は帯広市の宮坂建設工業㈱（宮坂寿文社長）。工期は２０２１年４月３０日まで。

　校舎にはユニークなアイデアが随所に。壁をなくし、子どもたちとコミュニケーションが図りやすい職員室や、図書機能を併設し、読書や集会、発表など多目的な第二体育館、ホールの２階と３階をネット遊具でつなぎ、生活の中で運動ができる場とした「ネットステップ」などを想定している。

　また、一定の条件を満たすと特別推薦で提携校の立命館慶祥中学校に進学できるのも大きな特徴だ。

　安全祈願祭は、新型コロナウイルス感染防止のため関係者１０人に絞って実施。西岡八幡宮が神事を執り行い、田中理事長や宮坂社長らが玉串を奉てんし、工事の安全を祈願した。

　田中理事長は「毎日学校に来るのがワクワクする学校、ずっといたいという学校、第２の家とでも言えるような学校にしたい」との思いを述べた。

　また、校舎の特色として、本に親しみやすい空間づくりや、オープンなスペースとともにクローズなスペースも用意したバランスの良い学習空間、運動場への人工芝の採用などを挙げ、「北海道には少ない私学として、いろいろチャレンジしたい」「近隣の森には毎年どんどんアスレチックやツリーハウス、ログハウスなどを建て、森の中で学習できるようにしていきたい」などと決意を語った。

(学校 2020-12-14付)