韓国児童と遠隔交流　札幌市大倉山小５年生　コロナ禍でも異文化理解の機会

（札幌市 2020-12-16付）

大倉山小の児童は器楽演奏を披露した

　札幌市立大倉山小学校（小田英人校長）は１４日、韓国太田広域市鶴下小学校の児童とオンライン交流会を行った。大倉山小の５年生４９人が器楽の合奏や日本の伝統的な遊びとして、剣玉やあやとりなどを紹介。コロナ禍においても、異文化理解を醸成する機会を構築した。

　大倉山小と鶴下小は、平成２９年に姉妹校提携を締結。これまで、インターネット電話Ｓｋｙｐｅを活用した児童の交流や、学校同士で教育プログラムに関する情報交換などを行ってきた。

　今回、新型コロナウイルス感染症の影響で自由な往来が制限されている中でも交流を継続することで、児童の国際感覚などを醸成する機会とすべく、ウェブ会議システムＺｏｏｍを活用してオンライン交流を実現。鶴下小の児童２０人と交流した。

　はじめに、大倉山小の小田校長があいさつ。「互いの国の伝統的な遊びを通して両校のつながりが深くなることを願う」と述べた。

　続いて、大倉山小の児童が１１月の学習発表会で披露した「アメリカンシンフォニー」を合奏。児童は「アフリカのたくましい動物をイメージした曲の演奏を楽しんでほしい」と呼びかけた。

　鶴下小の児童がクラップダンスを披露したあと、韓国と日本の伝統的な遊びを紹介。

　大倉山小の児童は剣玉やあやとりなどを紹介し、「様々な技がある遊び」と伝えた。

　鶴下小の児童は蹴鞠やあやとり、駒などを紹介。「韓国は冬に氷の上で駒を回す」と伝えるなど、児童は異国の遊びを通して互いの文化の違いを学んだ。

(札幌市 2020-12-16付)