札幌旭丘高　希望者に来年１月　自宅で遠隔語学研修　課題解決スキル習得へ

（札幌市 2020-12-16付）

　市立札幌旭丘高校（林恵子校長）は来年１月５～８日の４日間、同校１・２年生の希望者を対象に、自宅から参加できるオンライン語学研修プログラムを実施する。日本の大学（院）に在学中の外国人留学生と同校の生徒が、ビデオ会議システムを活用して意見交換やプレゼンテーションを行うもの。ＳＤＧｓ（持続可能な開発目標）をテーマに地球規模の課題解決スキルを学ぶことで、グローバル社会で活躍するための思考力・発信力を身に付ける。

　同校は米国アトランタの高校と姉妹校提携を締結しており、奇数年度は姉妹校交流を、偶数年度は海外語学研修を実施してきた。

　海外語学研修は、学園都市ケンブリッジでホームステイし、文化や言語の違う他国の生徒と共に英語クラスで学ぶもの。物事の考え方・英語力・発信力・学ぶ動機などの違いを感じるほか、将来について考える機会とすることを目的にケンブリッジ大学やロンドン大学などの訪問などを実施してきた。

　本年度も来年１月に海外語学研修を予定していたが、新型コロナウイルス感染症の世界的な広がりから中止を余儀なくされた。

　同校は、代替として、留学や国際教育に特化した教育旅行を専門に取り扱っている企業「ＩＳＡ」に委託し、生徒が各自の自宅からオンラインで参加できる語学研修プログラムを企画。

　プログラムは、外国人大学（院）生とのディスカッションを通じて、地球規模の課題を多角的に解決する力と夢に向かって自分の足で歩む力を強化することが目的。

　東京大学、早稲田大学、国際基督教大学など国内の大学で学ぶ海外の学生と交流し、高校生の最大のテーマ「自分自身のキャリアをどう構築するか＝正解のない問題」に真摯に向き合い、考える機会とする。

　使用言語はすべて英語。４日間のプログラムを通して、ＳＤＧｓの１つのゴールについて、出身国の状況や抱える問題についてプレゼンテーションを行う。

　論点整理や課題解決を通して、自分たちで考えた解決策のプレゼンテーションやアクションプランを作成。プレゼンテーションでは、将来の夢や目標について発表する。

(札幌市 2020-12-16付)