札幌市藤野中　性に関する授業　妊娠、出産　流れ学ぶ　助産師が生命尊重を説く

（札幌市 2020-12-16付）

助産師の立場から授業を展開

　札幌市立藤野中学校（金子睦校長）は１４日、産婦人科医師および助産師による講師派遣事業の一環で性に関する授業を行った。道助産師会の田代美江子さんが「自分らしく生き抜くために～転んでも起きればいい」と題して講演。助産師の仕事内容や妊娠、出産までの流れなどを説明し、生命を尊重する大切さを説いた。

　札幌市教委は、札幌産婦人科医会・道助産師会と協力し、昭和６２年度から派遣事業を実施。産婦人科医師・助産師を学校に派遣して講演を行うことで、生命を尊重する心、自他の心と体を大切にする態度、性に関する正しい知識をもって適切に行動する力を育むなど、性に関する指導の充実を図っている。

　本年度の助産師、産婦人科医の派遣期間は、８月３１日から令和３年３月上旬まで。本年度は、市内小・中・高校に対して前年度同様、

過去最高数の７０校に派遣することとしている。

　この日、同校に道助産師会の田代さんが訪問。「自分らしく生き抜くために～転んでも起きればいい」をテーマに講演した。

　田代さんは、助産師の仕事内容ややりがいを紹介。また、人間の体の仕組みや妊娠、出産までの流れを説明した。

　このほか、ＬＧＢＴやデートＤＶなど、様々な視点で性に関する授業を展開。田代さんは「これからいろいろな人生が待っている。今の自分を大切にすることが将来の自分につながる」と生命を尊重する大切さを説いた。

(札幌市 2020-12-16付)