札幌市北野平小４年生　言葉や文化 語り合う　韓国の学校と遠隔交流

（札幌市 2020-12-15付）

Ｚｏｏｍで交流した

　札幌市立北野平小学校（山下尊子校長）は１０日、韓国水原市の明仁初等学校と双方向交流授業を実施した。北野平小４年生と明仁初等学校５年生がウェブ会議システムＺｏｏｍを活用して交流。互いの国の言葉や食事、文化、服装について発表し合った。

　はじめに、明仁初等学校の児童が、韓国の言葉や食事、文化、服装について発表。全員がプレゼンテーションソフトを使って作成した資料を画面に投影しながら説明した。

　続いて、北野平小の児童が同様に日本の言葉、食事、文化、服装について説明。児童たちは、写真や発表ボードを用いるなど、相手に伝わりやすいよう様々な工夫を施して発表した。

　最後に、両校を代表して明仁初等学校の宋哲勲校長があいさつ。「新型コロナウイルス感染症の影響で今は実際に会うことができないが、いつか実際に会える日が来る。実際に会えなくても、ＩＣＴを活用して交流することができるので、形はどうであれ、交流を重ねることで、信頼を重ねていくことができる」とし、今後、自分で確かめて、自分の考えをもてるようになる大切さを呼びかけた。

　参加した児童からは「韓国の５年生が、自分でプレゼンテーションの画面をつくったり、話す内容を考えたりするなど、伝えようと頑張っていた。いつか機会があったら会いたい」「緊張したけれど、いつもどおりに自分の発表ができてよかった。韓国のことも、日本のこともたくさん分かってよかった」などの感想が寄せられた。

　なお、１８日にも両校の交流授業を実施。北野平小では、この交流授業を通して「児童には、韓国のことを学ぶだけではなく、多様な他者の存在の認識や尊重、ＩＣＴ機器の活用場面の体感、発表する体験など、様々なことを身に付けてほしい」と期待している。

(札幌市 2020-12-15付)