札幌市教委　３年度から少人数学級試行　４０人学級の小３対象　施設確保可能な数校選定

（札幌市 2020-12-23付）

　札幌市教委が、令和３年度から一部の学校で試行的に実施する少人数学級の計画内容が明らかとなった。対象は小学３年生で、１学級約４０人の学校を対象とする。年度末に来年度の児童生徒の見込み数を確認し、教室などの施設確保が可能な学校を数校選定。年度当初から動きを進める。

　１７日、３年度予算に関する大臣折衝が行われ、来年度から段階的に公立小学校３５人学級への移行が決定した。今後、義務標準法を改正して小学校の学級編制の標準を５年間で３５人に引き下げる。

　市は、これまで、様々な機会を通じて、国に少人数学級について要望してきたほか、他都市の状況について調査するとともに、小学校３・４年生の少人数学級拡大に向けて必要となる教員数の試算や教室の把握など、実施方法を含めて具体的な検討を進めてきた。

　今月３日の第４回市議会定例会代表質問で長谷川雅英教育長は、来年度から一部の学校で試行的に少人数学級を実施する考えを明らかにした。少人数学級について、学校現場での感染症対策にも有効であるとし、今後、１学級当たりの人数が多い学校から導入し、全面実施に向けた取組を進める意向を示した。

　試行実施の具体的な計画内容は、来年２～３月ころ、３年度における児童生徒の見込み数を試算。小学３年生で１学級当たり約４０人の学校を数校選定し、３５人以下の少人数学級を年度当初から試行実施する予定。

　試行実施の結果などについて効果を検証するなど、速やかな実現につなげていく考え。

(札幌市 2020-12-23付)