札幌市大谷地小　４年生総合的な学習　地域活性化へアイデアを　ゆるキャラ知名度高めるには

（札幌市 2020-12-25付）

わんこ隊長がサプライズで登場

　札幌市立大谷地小学校（大宮健一校長）は、４年生の総合的な学習の時間の一環で、学校と地域がつながる特色ある取組を展開している。児童たちは、１１月から白石東地区のマスコットキャラクターの知名度を高めるアイデアを考えた。「近隣の施設にキャラクターを記載したポスターを掲示する」「着ぐるみを使って宣伝する」など、様々な案をまとめた。採用されたアイデアは、準備が整い次第、地域での取組に生かしていく。

　同校が近隣の白石東まちづくりセンター（石崎憲史所長）、白石東地区のまちづくり協議会と連携し、「新型コロナウイルス感染症の影響で様々なイベントが中止を余儀なくされる中、子どもたちのアイデアが地域活性化の起爆剤になれば」と企画したもの。白石東地区のマスコットキャラクター「ゆっきぃ」「わんこ隊長」の知名度アップに向け、様々なアイデアを考案する活動を行った。

　児童たちは１１月から、インターネットやまちづくりセンターの石崎所長に対するインタビューなどを通して、情報を収集。また、「２０１８年全国ゆるキャラグランプリで２位にランクインした白石区のゆるキャラ“しろっぴー”がどのように認知度を上げたか」を糸口に、地域住民へ周知・浸透させる方策を考えた。

　児童たちは、「キャラクターを描いたポスターを作成し、まちづくりセンターや近隣の地下鉄駅の掲示板に貼る」「キャラクターを記載したチラシやクリアファイル、塗り絵などを児童会館などに配布し、周知する」「着ぐるみを使って宣伝する」など、次々と発案。うち、ポスターには、キャラクターのプロフィール紹介に併せて、マスクの着用やアルコール消毒などの感染防止の呼びかけ、防犯意識を高めるフレーズを入れるなど、より多くの人に広められるよう工夫した。

　１８日には、石崎所長が同校を訪れ、児童たちから寄せられたアイデアを紹介。また、サプライズでわんこ隊長が登場し、今後、実際に着ぐるみを使った広報活動に活用していくことを伝えた。

　このほか、採用された児童たちのアイデアは、今後、準備が整い次第、取組に生かしていく。

　大宮校長は「石崎所長をはじめ、白石東地区のまちづくり協議会のおかげで、コロナ禍においても地域とかかわりをもつ貴重な学習が実現した。この学習を通して児童たちは課題を探究する力、整理分析し表現する力、地域への参画意識を身に付けることができ、大変有意義な活動になった」と振り返っていた。

(札幌市 2020-12-25付)