空調設置率９５％など　国土強靱化対策　文科省関連

（国 2020-12-24付）

　政府の「防災・減災、国土強靱化のための５か年加速化対策」では、令和３～７年度の５ヵ年で追加的に必要な事業の規模と対策を整理。文部科学省関連では、築４５年以上の公立小・中学校の未改修施設の老朽化対策を７年度までに６６・７％、空調設置が必要な特別教室における空調設置率９５％を目指すなどとしている。

　文科省所管の主な対策と、７年度までの整備目標はつぎのとおり。

▼私立学校施設の耐震化対策

▽私立の小学校から大学までの施設の構造体の耐震化率＝高校等約９８％、大学等約９９％。

▽私立の小学校から大学までの屋内運動場等の吊り天井の落下防止対策の実施率＝高校等約９３％、大学等約９０％

▽私立の小学校から大学までの施設の吊り天井等以外の非構造部材の耐震対策実施率＝高校等約８５％、大学等約８０％

▼私立専修学校施設の耐震化対策

▽専修学校施設の構造体の耐震化（約２９５０万平方㍍を対象）＝１００％

▽専修学校における屋内運動場等の吊り天井を有する学校施設のうち、対策を実施済みの棟数の割合＝１００％

▽専修学校における危険性の高い吊り天井以外の非構造体の耐震化率＝１００％

▼私立認定こども園・幼稚園施設の耐震化対策

▽私立幼稚園および幼保連携型認定こども園１２２４棟の学校施設の構造体の耐震化率＝約９８％

▽私立幼稚園および幼保連携型認定こども園の学校施設の屋内運動場等２９８棟の吊り天井の落下防止対策の実施率＝約９５％

▽私立幼稚園および幼保連携型認定こども園６１５１園の学校施設の吊り天井等以外の非構造部材の耐震対策実施率＝約８０％

▼公立社会体育施設の耐震化対策

▽公立社会体育施設１万１８１７施設における構造体の耐震化率＝９５％

▼公立小・中学校施設の防災機能強化等対策

▽全国の公立小・中学校における空調設置が必要と認められる室を対象とした空調設備の設置率＝特別教室９５％、体育館３５％

▽全国の公立小・中学校における約１３６万基の便器を対象としたトイレの洋式化率＝９５％

▽全国の公立小・中学校を対象とした校舎スロープの整備率（門から建物の前まで、昇降口・玄関等から教室等まで）＝１００％

▽全国の公立小・中学校における多目的トイレの整備率＝９５％

▽全国の公立小・中学校におけるエレベーターの整備率＝４０％

▽全国の公立小・中学校における体育館スロープの整備率（門から建物の前まで、昇降口・玄関等から教室等まで）＝１００％

▽全国の公立小・中学校における体育館多目的トイレの整備率＝９５％

▽全国の公立小・中学校における体育館エレベーターの整備率＝７５％

▼私立学校施設の防災機能強化等対策

▽私立の小学校から大学までの避難所等として利用が見込まれる学校施設のエレベーターの整備校数＝高校等約１０７０校、大学等約１１０校

▽私立の小学校から大学までの避難所等として利用が見込まれる学校施設の多目的トイレの今後の整備校数＝高校等約１１００校、大学等１１０校

▼公立小・中学校施設の老朽化対策

▽築４５年以上の公立小・中学校施設における未改修の施設のうち、必要性が認められる施設の老朽化対策実施率＝６６・７％

▽吊り天井等以外の非構造部材の耐震対策実施率＝７０％

(国 2020-12-24付)