道内学校施設ブロック塀点検状況　安全３４校　対策中２２校　文科省　１４校が３月まで完了

（国 2020-12-25付）

２年度学校施設におけるブロック塀等の安全対策等状況調査（クリックすると拡大表示されます）

　文部科学省は２３日、本年度学校施設におけるブロック塀等の安全対策等状況調査の結果（９月１日現在）を公表した。札幌市を含む道内国公私立学校の状況をみると、調査対象となった学校は７６校で、安全性が確認された学校は３４校、対策を講じている学校は２２校。公立学校では、対策を講じている学校は１２校だった。今後、道内で令和３年３月末までに安全対策を完了させる予定の学校は１４校、４月以降は８校であることが分かった。

　平成３０年６月に発生した大阪府北部を震源とする地震による学校のブロック塀の倒壊事故を受け、学校施設におけるブロック塀等の安全対策等状況調査を実施している。

　調査対象は、全国の国公私立学校のうち、学校施設におけるブロック塀等の安全対策等状況調査（平成３１年４月１日現在）で、ブロック塀等を有し、安全点検や安全対策が未完了の学校９４５４校。

　調査の結果、ブロック塀等を有する学校について、すべてのブロック塀等の安全性を確保している学校数は１９７７校、外観に基づく点検とブロック内部の点検の結果、安全性に問題があるブロック塀等を有する学校数は２２４３校、点検が未完了となっている学校数は２０４２校だった。

　本道においては、国公私立学校のうち、調査対象は７６校。すべてのブロック塀等の安全性を確保しているのは３４校だった。

　外観に基づく点検など行った上で、安全性に問題があるブロック塀等を有していることが分かった学校は２２校。うち、３年３月末までに安全対策を完了予定の学校は１４校、同年４月以降に完了予定の学校は８校となっている。

　公立学校についてみると、調査対象は３７校。すべてのブロック塀等の安全性を確保できているとした学校は１７校だった。

　一方、内部点検等の結果、安全性に問題があるブロック塀等を有する学校は１２校。うち、３月末までの安全対策完了予定は１１校、４月以降は余市町内の１校のみとなった。

　文科省は２３日付で、調査結果と「学校設置者に求める対応」について、通知を発出。

　また、人が近寄れない場所ですぐに安全対策等に着手できない、塀の高さが１～３段程度で低いなどのブロック塀等について、安全点検や安全対策の実施が進むよう指導していくほか、既存補助制度の活用を促すなど、引き続き支援していく。

(国 2020-12-25付)