札幌市教委　部活等の感染対策事例集　屋内練習は人数制限を　日常生活でも予防徹底求め

（札幌市 2021-01-18付）

　札幌市教委は、札幌市保健所と連携して『部活動における感染対策事例集』『寮または学生会館等における感染対策事例集』を作成した。部活動では、体育館や廊下などの屋内で練習する際、人数を制限するなど密にならない環境づくりを心がけること、寮および学生会館等では、体調に異変がないかを記録するなど日常的な生活の中で予防・対策を徹底することなどを明記。事例集は、関係する

各学校に配布する予定だ。

　１４日に開いた会見で秋元克広市長は、年明け以降、札幌駅と大通駅における人流が増加傾向にあることから、人出を抑え、人と人との接触機会を減らす必要性を指摘。学校現場にかかわっては、冬季休業明けの部活動や集団行動などの学校教育活動に対する注意を喚起する必要があることから、部活動および寮・学生会館等における様々な感染症対策を例示した事例集を作成したことを明らかにした。

　部活動における事例集では、毎朝、毎晩の検温や家族内の有症者有無を確認し、部活動を始める前に少しでも体調に異変がある場合は休むよう呼びかけている。

　活動中には、手洗いの徹底、常時・定期的な換気のほか、体育館や廊下などの屋内で練習する際、人数制限をするなど、密にならない環境づくりを心がけることを記載。また、他の部活動と時間的・空間的に隔離する、時間を分けて同じ空間を利用する場合は、入れ替わる時点での入念な換気を行うよう求めている。

　活動終了後は、会話をする際できるだけマスクを着用し、距離をとる、掃除用具をできるだけ共有しない、スクールバスを利用する際、距離をとり、換気を徹底するなどを明記。陽性者が出た場合は、濃厚接触者の指定が終わるまで部活動を止める、大会に参加する当日、体調に異変があるときは、参加を見送るなどの対応を求めている。

　寮・学生会館等における事例集では、施設や寮等における集団生活の中で感染予防策として取り組んだ事例を収録。毎朝、毎晩の検温、体調に異変がないかを記録する、寮等内においても会話をする際はマスクを着用するなど日常的な生活の中で予防・対策を徹底することなどを記した。

　陽性者・濃厚接触者が発生した場合には、他の生徒と隔離することや、職員は陽性者等と接触する職員を固定するなどの対応をとるなど、感染を拡大させないため、日常的に無理のない範囲で予防するよう呼びかけている。

(札幌市 2021-01-18付)