札幌市議会コロナ対策特別委　卒業式は保護者参加可　分散開催など対策講じ

（札幌市 2021-01-22付）

　２０日に開かれた札幌市議会新型コロナウイルス感染症対策調査特別委員会では、各小学校、中学校、高校等の卒業式の実施方法について質疑が行われた。市教委の相沢克明学校教育部長は、卒業式について「子どもたちにとって新たな生活への希望を抱くかけがえのない機会」とし、分散開催など、感染症対策を講じた上で保護者の参加を認める考えを示した。うるしはら直子委員（民主市民連合）の質問に対する答弁。

　市教委は、昨年１１月に各幼稚園・学校に対して発出した通知「市立幼稚園・学校における卒業式・入学式の対応について」で、卒業式および入学式の実施方法等を周知。式場の座席の間隔は概ね１㍍以上とることや着席時・移動時等に人と人との間隔を十分確保することが難しい場合、数回に分け放送機器等を活用するなど、参加人数を制限することを求めた。

　在校生については、間隔を保つことができる場合は式場内での参加が望ましいが、園・学校の規模や施設状況等の実情によって、感染症対策の徹底に支障がある場合、卒業生のみの参加とすること、特定の学年のみの参加とすることを明記。

　保護者については、間隔を保つことができる場合、式場内での参観が望ましいが、難しい場合は参観者数を縮減したり放送機器を活用して校内の別室で視聴したりするなどの対応をとるよう要請した。

　２０日の市議会新型コロナウイルス感染症対策調査特別委員会では、３月に各学校で行われる卒業式について、相沢学校教育部長は分散して開催するなど、感染症対策を講じた上で保護者の参加を認める考えを表明。「子どもたちにとって卒業式は、これまでの学校生活を振り返り、新たな生活への希望を抱くかけがえのない機会」とし、教職員や保護者に見守られながら実施する重要性を示した。

(札幌市 2021-01-22付)