工夫し充実した３学期に　札幌市立小が始業式

（札幌市 2021-01-21付）

東川下小では児童２８９人が各学級で式の映像を視聴

　札幌市立小学校１９７校は２０日、３学期始業式を挙行した。東川下小学校（及川俊志校長）は、事前収録した校長あいさつを各学級のテレビモニターに上映。及川校長は「新型コロナウイルス感染症の影響で学校の取組に制限はあるが、自身で楽しみをみつけるなど工夫して過ごしていこう」と呼びかけた。

　市立小学校１９８校は、昨年１２月２５日に２学期が終了。冬季休業期間は、２６日から１月１９日までの２５日間だった。

　うち、東川下小では、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、児童２８９人が各学級のテレビモニターで事前収録した校長あいさつ、代表児童の作文発表を視聴。

　及川校長は、新年を迎え、「昨年まいた種が芽を出し成長する年。着実に物事を進めることが大切」とした上で、「２学期は新型コロナウイルスの影響で活動に制限があった中、たくさんの種をまくことができた。３学期も自身で工夫しながら充実した３学期を過ごしていこう」と呼びかけた。

　続いて、５年生の前田穂香さんの作文発表を放送。

　３学期の抱負について前田さんは、新年度から最上級生となるため、「下級生とかかわる機会が多くなる。相手の気持ちを考えた接し方を意識したい。学習面では、苦手教科の理科を復習したい」と意気込んだ。

　式終了後、各学級で学級活動を実施。

　冬季休業期間中の過ごし方について、５年生の上田桜愛さんは「年末年始は例年と比べ、家庭で過ごすことが多かった。家族と話す機会が増えてよかった」と振り返った。

　６年生の小田美空さんは、「食事を済ませてから短時間だけ祖母の家に顔を見に行った」と話すなど、感染症対策に気を付けて過ごしたことを伝えた。

　なお、同校では一斉臨時休業期間後、学校行事の削減や家庭学習に力を入れたことなどによって、授業時数は確保できる見通しという。及川校長は「コロナ禍の中、何が起きるか分からないため、事前に始業式のあいさつを収録した。きょうは児童が元気に登校してきてくれてほっとした」と胸をなで下ろした。

(札幌市 2021-01-21付)