２月４日からオンライン　さっぽろ雪まつり２０２１

（札幌市 2021-01-21付）

　札幌市は１９日、オンラインさっぽろ雪まつり２０２１の実施概要を発表した。まつりの原点を振り返ることを目的に、スマートフォンやパソコンで過去の雪まつり会場を体感できる３６０度ビューなどを実施。市民が各所で小さな雪まつりができるよう働きかける。イベントは２月４日から。

　市や市教委などが主催のさっぽろ雪まつりは昭和２３年の冬、市内の中高生が当時雪捨て場だった大通公園に高さ３～５㍍の雪像を６基制作したことをきっかけに始まった。昭和２５年の第１回は５万人余りの人出で賑わい、第２回からは市の正式行事となった。

　第６回から、陸上自衛隊が雪像制作に参加。その後は、真駒内会場、すすきの会場が登場。現在は真駒内会場がつどーむ会場に変更となったが、真駒内会場のコンセプトを引き継ぎ、子どもに人気のキャラクターをモチーフにした大雪像が制作されているほか、雪と遊べる会場として家族連れが多く来場している。

　しかし、ことしは新型コロナウイルス感染症の影響で集客形式での開催は中止。初めて、オンライン形式とすることを決めた。

　オンライン開催の期間は２月４～２８日。札幌の雪を題材にした写真投稿を募って特設サイトに展示するほか、さっぽろ羊ヶ丘展望台と大倉山ジャンプ場で雪像を制作する。制作風景やつくり方は、随時オンラインで配信する。

　地元の中高生が雪像を制作したことをきっかけに開始した雪まつりの原点回帰を目的に、過去の雪まつり会場を体感できるようにするほか、近所の公園や庭先で制作できるミニ雪像や雪の滑り台などのつくり方に関する動画を発信。市民が各所で小さな雪まつりを体験できるよう促す。

(札幌市 2021-01-21付)