公立夜間中学の教職員人事　小学校教員含め検討　事例視察も　札幌市教委

（札幌市 2021-01-28付）

　札幌市教委は、令和４年度に開校する公立夜間中学の教職員人事の方向性を示した。教職員の配置については、中学校教員だけでなく、小学校教員も含めた幅広い校種を検討。公立夜間中学の先進事例を視察するなど、教職員が生徒の多様なニーズに対応できるよう、研修体制も整備していく考え。

　昨年１２月２１日に示した公立夜間中学基本方針案における公立夜間中学の一般例として、中学校の教員免許状を有する教員と提示。市における設置の枠組みでは、国の標準に基づく教職員配置例として、単独校は校長を含めて１１人とした。

　２６日の札幌市議会文教委員会で相沢学校教育部長は、公立夜間中学には、学齢期に様々な理由によって学ぶ機会が得られなかった高齢者や不登校経験者のほか、外国籍など多様な生徒が通うことが想定されることを踏まえ、「誰もが安心して学びの主役となれる学校の環境を整えることが大切」と強調。

　教職員配置について、中学校だけでなく、小学校を含めた幅広い校種から教職員を配置する考えを示した。　

　多様な経験をもつ教職員がチームで学校づくりに取り組むことができるよう体制を整備していくとした上で、教員の研修については、国が行う入門指導講習への参加や他都市の公立夜間中学の先進事例の視察を行うなど、教員の資質向上に努めていくとした。

　千葉なおこ委員（日本共産党）の質問に対する答弁。

(札幌市 2021-01-28付)