札幌市教委が教育実践功績表彰式　１１個人・２校たたえる　自立した札幌人育成へ決意新た

（札幌市 2021-01-29付）

長谷川教育長が表彰状等を手交（左は宮の森小・附田校長）

　札幌市教委は２７日、ホテルライフォート札幌で令和２年度市教育実践功績表彰式を執り行った。学校教育の振興に貢献した１１個人と２校に長谷川雅英教育長が表彰状と記念品の盾を授与。受賞者を代表して宮の森小学校の附田裕哉校長は「これからも自立した札幌人の育成を目指し、チームとしての園、学校において、さらに実践を積み重ねていく」と誓った。

　市教育実践功績表彰は、多様な実践活動によって日ごろから学校教育を支え、貢献している市立学校職員の功績をたたえ表彰するもの。

　市教委が平成１４年度から行っているもので、１９年度からは、組織全体での取組として優れた成果を上げている学校等を表彰する学校表彰を加えた。

　本年度は、個人で宮の森小の附田校長、中の島中学校の秀島起也校長、石山緑小学校の嘉多山葉子主幹教諭、かっこう幼稚園の大森洋子教諭、澄川南小学校の西館裕巳教諭、あいの里西小学校の髙橋文教諭、屯田北中学校の伊藤信之教諭、市立札幌開成中等教育学校の宮森正人教諭、市立札幌啓北商業高校の添田裕一教諭、北野小学校の三谷純子栄養教諭、円山小学校の平野正志事務長の１１人が受賞。学校表彰には、北九条小学校（紺野高裕校長）と市立札幌山の手支援学校（沼口明夫校長）の２校が選ばれた。

　式の冒頭、長谷川教育長があいさつ。受賞者に対して、「それぞれの分野において札幌の未来を担う子どもたちの健やかな成長のために貢献された。引き続き、これまで培ってきた優れた力を存分に発揮し、学校教育の振興・発展、札幌の子どもたちの笑顔のために、より一層力添えを賜りたい」と呼びかけた。

　また、昨年６月に教職員の長時間労働の解消を目指すため、業務改善の方向を示した市立学校における働き方改革に向けた指針を策定したことにふれ、現在、教育委員会が一丸となってこの改革を推進するため、教育課程、学校施設、業務効率の３つのテーマごとにワーキンググループを設置し、検討を進めていることを報告。その上で、学校と教育委員会が両輪となって長時間労働の解消につなげていく考えを示した。

　続いて、紺野宏子教職員担当部長が受賞者の功績を紹介。長谷川教育長が一人ひとりに表彰状と記念の盾を手渡した。

　引き続き、札幌市議会文教委員会の小形香織委員長が祝辞。「これまで進めてきた実践の一つ一つが次代を担い未来を切り拓く子どもたちを育み、札幌市の将来を形づくる礎になる。受賞を契機に今後も札幌市の教育の発展・将来のため、一層活躍されるとともに、のちに続くものへの道標となって教育への情熱と志を伝えていってほしい」と期待を寄せた。

　最後に受賞者・受賞校を代表して宮の森小の附田校長があいさつ。

　「この晴れがましい栄誉を受けることができたのは、明るい笑顔や前向きな言葉などであすからの力を与えてくれた子どもたち、夢をかなえるため熱い議論を交わすなど切磋琢磨し合った同僚、一番の理解者として支えてくれた家族などに恵まれたおかげ」と感謝。「これからも自立した札幌人の育成を目指し、チームとしての園、学校において、さらに実践を積み重ねるとともに、協働の意識を深めていきたい」と決意を新たにした。

(札幌市 2021-01-29付)