札幌市教委　厚別もみじ台の２中学校　４年４月目途に統合　小中一貫校設置検討

（札幌市 2021-02-01付）

　札幌市教委は、令和４年４月を目途に、少子化が進む厚別区もみじ台地域にある、もみじ台中学校ともみじ台南中学校を統合する意向を示した。もみじ台地域学校規模適正化検討委員会の意見書を受けて表明。小中一貫校を設置することについては、今後、関係部署と協議しながら検討を進めていく。１月２８日の第２回教育委員会会議で明らかにした。

　市教委は、学校の小規模校化による教育面、学校運営面の課題を解消し、良好な教育環境を整えるため、平成１９年に「札幌市立小中学校の学校規模の適正化に関する基本方針」を策定。市内の各地域で学校規模適正化に取り組んでいる。

　もみじの丘小学校、もみじの森小学校、もみじ台中、もみじ台南中のある厚別区もみじ台地域では、少子化の影響で、地域の生徒数が年々減少し、中学校の小規模校化が進んでいる。

　市教委は、中学校で抱える課題を解決するため、地域住民が主体となって話し合う場として「もみじ台地域学校規模適正化検討委員会」を設置。昨年１２月中旬に第１回、ことし１月中旬に第２回会議を開き、中学校が置かれている現状や今後の課題について、保護者、地域、学校、行政が連携して検討してきた。

　検討委員会は、１月１９日付で長谷川雅英教育長あての意見書を提出。①もみじ台中学校ともみじ台南中学校を令和４年４月に統合し、その際に使用する校舎はもみじ台中とする②子育て世代にとってよりよいまちづくりを推進していくため、将来的にもみじ台地区の中心部に小学校、中学校を集約し、小中一貫校を設置する―の２点を要請した。

　これを受け、市教委は、４年度の統合に向け準備を進めていく考えを表明。小中一貫校の設置については「関係部署と協議しながら今後検討を進めていく」との意向を示した。

(札幌市 2021-02-01付)