札幌市　２年度就学援助世帯　９月まで認定期間延長　３年度申請手続は６月から

（札幌市 2021-02-01付）

　札幌市は、本年度就学援助を受けている世帯の認定期間を令和３年９月まで延長する。就学援助制度の改正に伴うもので、延長のための手続きは不要。３年１０月以降分の申請手続きについては、６月ころに決定する。

　就学援助は、経済的な理由で就学が困難な小・中学生の子どものいる世帯を対象に、義務教育の就学に要する費用の一部を援助する制度。

市は、該当世帯における保護者の負担軽減や利便性向上などを目的に、来年度から申請手続きや審査の方法、時期などを中心に就学援助システムを再構築することとした。

　システム再構築に向け、就学援助制度を改正。所得証明書や児童扶養手当の証明、生活保護の停廃止の証明書などの必要書類の添付が不要となり、「書類を準備する手間が省ける」「書類の不足や誤りなどの不備が減少する」などの効果が期待されている。

　また、小学生と中学生がいる世帯も、申請書類の提出は１通のみとなり、申請手続きの負担軽減にもつながる。

　改正に伴い、就学援助の認定期間を変更。現行では認定期間を４月から翌年３月までとしていたものを、１０月から翌年９月までに変更。これに伴い、申請手続きも現行の２～４月から６～８月に変更となる。

　制度改正までの経過措置として、本年度の認定期間を６ヵ月延長し、９月までに変更。対象者はことし３月末時点で中学３年生を除く就学援助の認定を受けている世帯と、来年度小学校入学児童の入学準備金の認定を受けたものとしている。なお、手続きは不要。

　さらに、ことしの４～９月分までは元年度中の所得を審査の対象をしていたものを元年度中の所得が基準を超えてしまう世帯は、昨年の所得で審査を行うことも可能とした。

　申請書の様式は今後、市ホームページからダウンロード・印刷が可能。

　１０月以降分の申請手続きについては６月ころ周知する。

(札幌市 2021-02-01付)