３年度事務点検・評価実施要領案　前年度同様３章構成に　札幌市教委　９月議会提出へ

（札幌市 2021-02-01付）

　札幌市教委は、令和３年度教育委員会事務点検・評価実施要領案をまとめた。３年度報告書は、前年度同様、「教育委員会の概要」「点検・評価の概要」「点検・評価の結果」の３章構成とし資料編を添付。今後、５月下旬から７月上旬に授業の視察および児童生徒との意見交換を行い、９月中旬の第３回定例市議会へ提出する見通し。１月２８日の第２回教育委員会会議で示した。

　市教委は、効果的な教育行政の推進を図るとともに、市民への説明責任を果たすため、地方教育行政の組織および運営に関する法律第２６条に基づき、毎年、事務点検・評価を実施している。

　点検・評価に当たっては、学識経験者の知見を活用。結果を報告書としてまとめ、市議会に提出するとともに、市民に公表している。

　また、平成２６年に策定した市教育振興基本計画の進行管理も兼ねており、結果を次年度以降の施策の推進や改善に反映させることでより着実に計画を進行。後期教育アクションプランに位置付くすべての事業取組について自己評価を行うとともに、各基本施策に設定している成果指標の動向などを分析し、課題や目指すべき方向性を明らかにするとしている。

　教育長および委員が令和２年度の教育委員会事務事業における課題や今後の方向性について協議。学校教育にかかる事業・取組についてより理解を深め、効果や課題を的確に把握することを目的とし、教育長、委員による授業視察および児童生徒等との意見交換を行う。

　また、点検・評価の客観性を確保するため、学校教育・社会教育に精通する人各１人計２人から実施事業・取組の自己評価等に対する意見を書面で徴する。

　３年度報告書の構成は２年度同様、本編で①教育委員会の概要②点検・評価の概要③点検・評価の結果―の３章。資料編として、各事業・取組の評価の掲載などを予定している。

　今後は、実施要領および学識経験者決定後、４月ころに事務局で調書を作成し、５月中旬～８月上旬にかけて２回程度協議する予定。５月下旬～７月上旬に新型コロナウイルス感染症の状況を注視しながら授業の視察および児童生徒との意見交換を実施する。８月中旬に議決、９月中旬の第３回定例市議会への提出を経て公表する見通しだ。

(札幌市 2021-02-01付)