読書活動推進等計画の素案審議　内容充実へ多様な意見　札幌市図書館協議会第４回会合

（札幌市 2021-02-01付）

素案の作成を進めるため協議した

　第８期札幌市図書館協議会は１月２７日、中央図書館で第４回会議を開いた。委員１３人が出席。仮称・札幌市読書活動推進・図書館振興計画素案を作成するため、骨子案に肉付けしたものを提示して内容について審議。委員からは「説明文章を減らして、図や表を多く使ってみてはどうか」など、様々な意見が挙がった。素案は６月ころの完成を目指す。

　計画は、札幌市図書館ビジョンと札幌市子どもの読書活動推進計画を統合し、社会全体で子どもの読書活動を支える環境を整え、図書館の運営やサービスの基本的な考え方を示すもの。計画期間は４年度から５ヵ年。

　会合では、事務局が計画素案の作成に向けた現在の取組状況を説明。骨子については、関係部局に照会したことや、９月の第３回会議はコロナの影響で中止になったことも踏まえ、今回は決定した骨子に肉付けしたものを忠実に文章化した姿を提示していることを確認。ボリューム感や全体イメージについて審議するよう求め、「６月ころまでには素案として形づけたい」と述べた。

　協議では、事務局が、原案の第１～９章のうち、特に第２章について報告。計画策定に当たって考慮すべき環境変化について記載することとしているため、人口減少やグローバル化、ＳＤＧｓに関連した社会環境の変化のほか、図書館環境や図書館運営を取り巻く環境の変化に関する内容が盛りだくさんとなっているという説明が加えられた。

　また、第７章の基本理念、第８章の具体的な施策の展開、第９章の計画の推進体制等に関する内容についても案の段階であるとし、今後、具体的にまとめていくことが伝えられた。

　委員からは「構成をもう一度、見直してみる必要があるかも」「説明文章を減らして、図や表を多く使って一目で見て分かるようにしてみては」「概要版をつくって配るのはどうか」「外国人や障がい者向けの資料をつくる予定はないのか」などの意見が挙がった。

　次回会議では、第５章以降の内容を整理し具体的な取組を提示すると示した。また、協議会を２月に１回、３月に１回開催する予定であることを確認した。

(札幌市 2021-02-01付)