１定札幌市議会予算特別委員会　コロナ踏まえ柔軟に　子ども向け環境教育

（札幌市 2021-03-12付）

　１０日の１定札幌市議会第１部予算特別委員会では、子ども向け環境教育や若手人材のための実践の場づくりについて質疑が行われた。

　札幌市は、環境教育・環境学習基本方針に基づき、環境教育を推進している。

　本年度は、子ども環境コンテストをこれまでのステージ発表に代わり、活動の様子を動画やポスターにまとめた発表作品を募集し、優秀な作品を表彰。ことし１月にオンライン形式で開催した環境広場さっぽろでは、応募作品を紹介するなど、子どもたちによる環境活動を広く伝える機会を設けた。

　新たな取組として２月と３月には、小学１年生から６年生までを対象に児童会館など市内６ヵ所をオンラインでつなぐワークショップを開催。児童が持続可能な社会に向けて学ぶ場づくりに努めた。

　環境活動に取り組む若手人材の実践の場づくりについては、環境広場さっぽろにおいて、みんなの気候変動ＳＤＧｓゼミワークショップに参加した大学生の企画による持続可能な製品や消費を考えるワークショップを展開。小学生向けのワークショップにおいても、気候変動ゼミに参加した高校生や大学生がファシリテーターを担うなど、若い世代が環境活動に参加する機会を設けた。

　菅原祐雄環境都市推進部長は「市内においては、札幌開成中等教育学校をはじめＳＤＧｓを教育に取り入れる学校が増えてきており、中高生がＳＤＧｓの視点で地域課題に取り組むなど実践の場が広がっている」との認識を示した。

　その上で、今後も新型コロナウイルス感染症の動向などを踏まえ柔軟に環境教育の機会を設ける意向を表明。また「環境活動に取り組む若い世代のための実践の場づくりを推進していく」との考えを示した。

　うるしはら直子委員（民主市民連合）の質問に対する答弁。

(札幌市 2021-03-12付)