札幌市教委 中学校教育課程編成の手引 効果的な端末活用例示す つながり意識したコラムも(札幌市 2021-03-11付)
教育課程編成の手引
札幌市教委は、市教育課程編成の手引中学校編を発行した。小中一貫した教育の観点から、昨年作成した小学校編の手引と一部の項目を共通化したほか、9年間の学びの連続性を意識した学習の実践例をコラム形式で記載。課題探究的な学習の推進に基づき作成した指導展開例には、各教科等で1人1台タブレット端末を効果的に活用できる場面を想定した事例を位置付けた。
令和3年度からの中学校学習指導要領の全面実施や、新たな教科書採択を踏まえ、市教委は昨年9月、手引中学校編の作成に向けた委員会を設置。小中一貫した教育の観点から小学校教員をオブザーバー委員として加え、13専門部会で12月まで7回にわたって会合を開き作業を進めてきた。
手引中学校編は、計10冊作成。国語、社会、数学、理科、音楽、美術、保健体育、技術・家庭、外国語各1冊ずつのほか、特別の教科 道徳・総合的な学習の時間・特別活動・特別支援教育を1冊にまとめた。
学習評価の在り方については、手引小学校編に準じて、新学習指導要領の趣旨に沿った事例などを集めた章を設置。学習評価の基本的な考え方や評価の進め方などについて示している。
各教科においては、1~3学年それぞれの年間指導計画例や課題探究的な学習の指導展開例を掲載。指導展開例では、タブレット端末の活用を想定した学習例を掲載している。
例として、2年生の国語では、鑑賞文を書く際やプレゼンテーション原稿をつくる際に1人1台タブレット端末を活用する授業例を記載した。
9年間の学びのつながりを意識した学習に関するコラムも新たに盛り込んだ。国語のコラムでは、小学1年生の手引における課題探究的な学習の指導展開例をもとに、言語活動に重点を置いた授業の重要性を強調。9年間の連続した学びの積み重ねによって、単元を通して子どもに必要な力を身に付けさせていくことを目標として掲げるなど、小学校での学びの様子や中学校との学びのつながりが確認できるようにしている。
(札幌市 2021-03-11付)
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