４年４月保育需給計画進ちょく状況　定員１１８９人増加　８区で充足　札幌市

（札幌市 2021-03-15付）

　札幌市子ども未来局は、市内保育所等の令和４年４月時点における保育需給計画進ちょく状況をまとめた。幼稚園を除く保育定員は３年４月時より１１８９人増え、４万１３４０人が確保される見込み。想定するニーズを十分満たすものとなっている。３～５歳児の２号保育・教育は７５８人分不足しているものの、ことし４月時点の需給計画見込みと比較すると、４０９人分充足。区別にみると、市内１０区のうち、８区で保育の需給が確保された。

　第４次さっぽろ子ども未来プランで掲げている保育・教育の確保方策では、２年度から７年４月を計画期間に設定。国の子育て安心プランを踏まえ、３年４月１日時点における市全体の必要供給量を最大限確保するほか、増加する保育ニーズへの対応を加速し、計画期間内の必要供給量を５年４月までに確保することを目標としている。

　また、元年１０月から開始した幼児教育・保育の無償化の影響のほか、国の子育て安心プランにおいて予測する将来的な女性就業率の上昇に伴う保育利用率の上昇や就学前児童数の変動などによって、ニーズは随時変化。市は供給量の見込みを随時適切に補正することで対応を進めている。

　４年４月に開設予定の保育所等における計画進ちょく状況をみると、幼稚園的教育に関する１号定員については、供給量が十分に満たされていることなどから、２３９人分減少させる見込み。

　認定こども園移行施設、保育所・幼稚園の増改築等、新設保育施設、新設地域型保育事業、認可外移行施設、その他の６施設において、ゼロ歳児、１～２歳児、３～５歳児（２号保育）、３～５歳児（２号教育）それぞれについて、３年度中に決定する供給量は全市合計で１１８９人。これによって、保育定員は４万１３４０人が確保される見込み。

　各区別にみると、１０区中８区において、保育の需要に対する供給量が充足されている。

　なお、４年度新たに開設する幼保小型認定こども園６園と新設保育所９園、家庭的保育事業１園の利用定員は１号教育含め１２９０人分設定。幼保小認定こども園を幼稚園から移行して開設することなどによって、保育の供給量は計１６園で７０５人分増加する。

(札幌市 2021-03-15付)