未来へ力強く踏み出せ　１４２２０人巣立つ　札幌市立中９７校が卒業式

（札幌市 2021-03-16付）

柏中の式の様子

　札幌市立中学校９７校は１５日、一斉に卒業式を挙行した。１万４２２０人が希望を胸に母校を巣立った。このうち、柏中学校（葛西孝之校長）では、葛西校長が卒業生１５４人に卒業証書を授与。「たくましく成長し、未来へ力強く踏み出せる人となってほしい」と激励の言葉を贈った。

　本年度の市立中学校卒業生は前年度より３８人減の１万４２２０人。うち、柏中では、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、式典への参加は卒業生と卒業生の保護者のみとした。

　校歌斉唱後、卒業証書を授与。

　式辞で葛西校長はコロナ禍の１年間を振り返り、「たくさんの不自由や我慢を強いられることが多くあった中で、状況を冷静に受け止め判断し、精一杯取り組む真摯な姿があった」とたたえ、「これから予測困難な時代を迎えるが、あきらめず思い続けることが重要」と強調。「たくましく成長し、未来へと力強く踏み出していってほしい」とエールを贈った。

　卒業生代表の答辞では、棟朝悠香さんが登壇。「これまで義務教育のもと守られてきたが、今後は予想外のことに立ち向かわなければならない」とし、「自分の未来を切り拓くために、仲間と力を合わせていくことが大切。周囲の支えがあって何かを成し遂げられることを学んだ」と３年間を振り返った。

(札幌市 2021-03-16付)