札幌市　子育て等アンケート　コロナで遊び場がない　子の権利　内容理解１割

（札幌市 2021-04-01付）

　札幌市は、令和２年度市子ども・子育てに関する市民アンケート調査の報告書をまとめた。子育てに関する市民アンケートと、子どもに関する意識調査の結果を集約。新型コロナウイルス感染症の影響による子どもの状況では「遊び場がなく体力があり余った」と回答した保護者が多かった。「子どもの権利の認知度」では、子どもの権利について聞いたことがあると答えた子どもは７割を超えた一方で、内容もある程度理解していると回答した割合は１割程度にとどまった。

　市は第４次さっぽろ子ども未来プランの進ちょく管理に必要な数値の確認と、子ども・子育て世帯の状況や抱える問題点等を把握し、今後の子ども・子育て施策に活用するため、市民アンケートを実施。住民基本台帳からゼロ～５歳の子どもがいる世帯（保護者）３０００人と、１０～１８歳の子ども２０００人を無作為に抽出し調査した。

　子育てに関する市民アンケートの回答者は、母親が８割以上を占めた。新型コロナウイルス感染症の影響による子どもの状況では、「遊び場がなく体力があり余った」「家族の時間が増えて楽しそうな様子だった」などの回答が多かった。

　子どもに関する意識調査の「自分自身のことについて」の設問では、「自分を大切に思ってくれる人がいる」「自分は人から必要とされている」など、すべての項目で６割以上が「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と回答。「よいところばかりではないが、自分のことが好きだ」の自己肯定感については、６割以上が「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と答えた。

　「近所と地域のつながりはあるか」に対しては、３割以上が「つながりがある」と回答。「つながりはないが、今後必要」と答えた子どもは２割を超えた。

　「子どもの権利の認知度」では、子どもの権利について聞いたことがあると答えた子どもは７割を超えた一方、内容もある程度理解していると回答したのは全体の１割程度にとどまった。

　「子どもの権利が大切にされているか」については、６割以上が「大切にされている」と答えた。

(札幌市 2021-04-01付)