相次ぐ教員わいせつ事案受け１日から　性被害相談窓口を新設　札幌市教委　メールでも対応

（札幌市 2021-04-02付）

　札幌市教委は、教員による生徒へのわいせつ行為の事案が相次いで起こっていることを受けて１日、体罰・性被害相談窓口を新設した。従来から設置している体罰にかかる相談窓口で性に関する困り事などにも対応できるよう相談内容の対象を拡大。新たにメールによる相談にも対応する。市教委は性被害の防止に向けて今後、性的な違和感・嫌悪感に気付くことができるような指導や、性の困り事などに関するアンケートの実施を検討している。

　市教委は、ことしに入って教員による生徒へのわいせつ行為の事案が相次いで起こっていることを受け、教育現場における子どもの性被害の根絶に向け、体罰電話相談窓口の機能を拡大。体罰に関する相談に加え、性被害に関する相談にも対応する。

　相談者は１日２人体制で、子どもたちの相談に応じる。

　相談時間は、平日午前１０時１５分から午後４時４５分（年末年始を除く）。

　また、電話相談に加え、新たにメール相談も実施。２４時間受け付けるが、相談への返信は、平日午前１０時から午後４時４５分となる。

　なお、市教委は今後、性被害の防止に向け、性的な違和感や嫌悪感に気付くことができるような指導とともに、性に関する困り事や不安などに関するアンケート調査の実施を検討している。

(札幌市 2021-04-02付)