小中一貫教育コーディネーター　コロナ禍も様々な工夫　札幌市教委　第３回交流会

（札幌市 2021-04-05付）

オンラインで開催した

　札幌市教委は３月３０日、令和２年度第３回小中一貫した教育コーディネーター交流会をオンライン開催した。２年度の成果として、「コロナ禍でも様々な工夫をして、児童生徒の交流を行うことができた」などの声が上がった一方、「コロナ対策で校務が増え、小中一貫した教育推進のための取組に時間をかけられなかった」などの課題も挙がった。４年度からすべての市立小・中学校において小中一貫した教育を実施し、子どもの知・徳・体の調和のとれた育ちを目指す。

　市教委は「自立した札幌人」の実現に向け、義務教育段階において知・徳・体の調和のとれた育ちの一層の充実を図ることを目的に、小中一貫した教育を展開している。

　交流会では、はじめに佐藤圭一教育課程担当課長（当時）があいさつ。コロナ禍で思うような活動ができないことにふれつつ、「今後、それぞれのパートナー校で推進することができるような、道標となるグランドデザインの策定を進めてほしい」と述べた。

　続いて２年度のまとめ、４年度の活動、今後の情報共有等について意見を交換。２年度の成果として、「コロナ禍でも様々な工夫をして、児童生徒の交流を行うことができた」などの意見が挙がった。

　課題には、「コロナ対策で校務が増え、小中一貫した教育推進のための取組に時間をかけられなかった」などの声が上がった。

　３年度に向けては、コーディネーターの役割を理解してもらう仕掛けや小・中学校の文化の壁を取り除く仕掛けを施す必要性が挙げられ、そのため、全教職員にコーディネーターを認知してもらうよう、工夫した取組を進めていくことを申し合わせた。

　小中一貫した教育の推進組織と計画等では、４年度からすべての市立小・中学校において小中一貫した教育を実施。子どもの知・徳・体の調和のとれた育ちを目指すため、２つの柱「課題探究的な学習」「発達の段階に応じた継続的な子ども理解」を推進しつつ、具体的な構想を定める。

　４年度に向けては、各中学校区のパートナー校での組織や年間計画、各会議や授業交流などをまとめ、目指す１５歳の子ども像や重点、具体的な取組を示したグランドデザインを作成。９年間の小中一貫した教育のイメージとなるものを手掛けていく。

(札幌市 2021-04-05付)