道内各地で２５回公演　７月２３日からPMF２０２１

（札幌市 2021-04-09付）

　パシフィック・ミュージック・フェスティバル札幌（＝PMF）は、オンラインによる国際教育や、道内各所で修了生等による演奏会を実施するPMF２０２１を開催する。７月２３日の札幌コンサートホールKitara会場を皮切りに、道内各地で概ね２５回の公演を予定。クラシック音楽の魅力を国内外に発信し、未来につなぐ音楽祭を目指す。

　PMFは、これまで３０年にわたり「音楽のもつ力を一人でも多くの方と分かち合いたい」との思いで様々なコンサートを開催。

　PMF２０２１は、ことしをPMFの再開とコロナ禍における国際教育音楽祭の新たな形に挑戦する重要なシーズンと位置付け、「世界の若手音楽家の育成」というPMFの理念を堅持するため今できる形で音楽教育に取り組む。オンラインを積極的に活用し、PMF、クラシック音楽の魅力を国内外に発信することを通じて、コロナ禍においても着実に歩を進め、未来につなぐ音楽祭を目指す。

　オンラインによる国際教育は、PMFアカデミー生８７人に、欧米の一流の音楽家である教授陣から、オンラインで直接指導を受ける機会を設ける。その指導風景、成果となる演奏の動画を公開し、PMF２０２１アカデミー生として若手音楽家を紹介。配信は７月中旬を予定している。

　修了生等による演奏会では、特別編成のPMF２０２１オーケストラJAPANを実施する。

　前半のプログラムは、国内で活躍中のPMF修了生約２５０人の中からオーケストラを編成。PMFで学んだ音楽家たちが再び札幌に集結し、それぞれのPMFでの思い出や経験を音楽に込めて届ける。

　後半は、全国の音楽大学から、大学や先生の推薦を受けた学生を中心としたオーケストラを編成。首席奏者は、国内有数のプロオーケストラから迎える。

　PMF教授陣によるデジタルコンサートは、日本への渡航も制限された中、それぞれの場所での演奏をまとめて、教授陣の名演をデジタルコンサートで楽しむことができる。

　演奏会は７月２３日のKitara会場を皮切りに、道内各地において１０日間で概ね２５回の公演を予定。

　コンサートでは、感染対策を徹底し、予防の習慣化に取り組むほか、ICTを活用してスマートフォンやパソコンで演奏会場以外でもクラシック音楽体験を共有できる新たな取組を試験的に行う。

(札幌市 2021-04-09付)