札幌市教委　リーフレット改訂　転学など　方法示す　個別の教育支援計画

（札幌市 2021-04-09付）

　札幌市教委はリーフレット「個別の教育支援計画の作成・活用」を改訂した。特別な教育的支援が必要な子どもの教育的ニーズの多様化を踏まえ、関係機関との連携例や転学などの引き継ぎ方法を示した。学校現場における効果的な活用を求めている。

　国は、新学習指導要領において、障がいのある児童生徒などについては個別の教育支援計画を作成し、活用することを定めた。特別な教育的支援の必要な子どもの教育的ニーズを把握し、福祉、医療などの関係機関と連携を図りながら、乳幼児期から学校卒業後まで的確な教育的支援を行うことが目的。

　学校・園における在籍学級の担任が中心に作成。通級指導教室に通う児童生徒についても在学校が作成し、通級担当者と連携を図りながら、在籍学級における目標や手立てについて記載するとしている。

　市は、平成２９年に「サポートファイルさっぽろ」を個別の教育支援計画の基本様式として定め、活用を推進。児童生徒の個性や特徴などを共通理解し、自立に向けた手立てを共有することで、切れ目のない支援を受けることを目指している。

　今回の改訂では、子どもの教育的ニーズなどの多様化を踏まえ、これまで示してきた計画の作成方法に加え、計画的な活用方法について記載。

　関係機関との連携方法として、放課後等デイサービス事業との連携例のほか、就学・進学・転学先への引き継ぎなどを盛り込んだ。

　市立小・中学校間においては、校務支援システムを活用して、進学先・転学先への個別の教育支援のファイルデータを共有できることなどを紹介。

　市教委の担当者は「各校で効果的に活用してほしい」と話している。

(札幌市 2021-04-09付)