T―base　授業配信本格スタート　統計資料で学ぶ政経など　初日は１１科目を延べ８校に

（道・道教委 2021-04-14付）

同時双方向通信で生徒とやりとりした

　道高校遠隔授業配信センター（T―base、元紺谷尊広センター長）は、１２日から遠隔授業の同時配信を本格的に開始した。計１１科目の授業を延べ８校に配信し、教員の自己紹介や遠隔授業に関する注意点などのオリエンテーションを実施。佐藤豊記教諭の政治経済の授業では、統計資料を示し国際問題を考える授業を展開した。

　本年度、有朋高校向校に設置した道高校遠隔授業配信センターは、教員数が少ないなどの理由で授業の展開が困難で生徒の大学進学などのニーズに対応できない地域の小規模校に対し、単位認定を目的として生徒のニーズに応じた幅広い教科・科目の授業を配信するもの。配信校数は２７校で、新１年生から年次進行で配信する。

　１２日には１１科目の授業を延べ８校の１年生に配信。各教科では主にオリエンテーションを行い、映像・音声を双方向でライブ配信できる通信機器を利用して教員の自己紹介、１年間の授業の流れの説明、遠隔授業の特性の理解、ウェブによるアンケート調査などを行った。

　このうち、佐藤教諭の政治経済の科目では、大学進学を志望する月形高校の１年生に授業を配信。富裕層の年間所得など様々な統計資料をプロジェクターで示し、国際社会の問題について考える授業を展開した。今後、クラウドを活用して授業後の個別の授業の質問・疑問を受け付けることも予定しているという。

　佐藤教諭は、最新の資料や統計を伝え、データを読み解く力も育てていきたいとし「生徒の興味・関心を刺激し、期待に応えられる授業ができるよう努力していきたい」と話していた。

(道・道教委 2021-04-14付)