児童虐待の支援例追記　道教委　ＳＣガイドライン等改正

（道・道教委 2021-04-21付）

　道教委は、スクールカウンセラー（ＳＣ）ガイドラインおよびスクールソーシャルワーカー（ＳＳＷ）ガイドラインの一部を改正した。職務内容に児童虐待事案における支援例を追記。貧困や進路に関する問題などで両者が相互に連携し、学校を支援する具体例を示した。

　両ガイドラインは平成３０年４月に作成。ＳＣとＳＳＷの職務内容、活用に当たっての市町村教委の支援体制の整備、学校における体制づくりで必要な事項などを示している。

　４月に両ガイドラインを改正。内容をみると、ＳＣにおいては学校に児童相談所や警察を紹介し、より専門的な援助を受けた方がよい事例の見立てや連携の仕方を助言することなど、児童虐待事案における支援を追記。ＳＳＷにおいては、教職員と一緒に保護者へのかかわりの糸口を探したり、虐待の仕組みなどのアセスメント、関係機関とのケース会議の開催の提案などの支援を示した。

　また、ＳＣ、ＳＳＷの相互連携について追記。子どもとカウンセリングや保護者との面談において貧困の問題や進路に関する問題がかかわる場合、両者が連携する具体例を盛り込んだ。

　このほか、ＳＣに指導助言するため令和２年度から各教育局に配置したスーパーバイザーについて追記した。

　道教委は各市町村教委や学校に対し、内容を参考にしてSC・SSWを積極的に活用するよう求めている。

(道・道教委 2021-04-21付)